通信制大学の受験とは?入試内容・受験資格・選び方を徹底解説
「通信制高校を卒業したあと、大学に進むという道はあるのだろうか」「通信制高校からでも受験できる大学って、どんなところなのだろう」。通信制高校で学びながら、あるいは通信制高校への進学・編入を考えるなかで、卒業後の大学進学を意識し始めた方は少なくないはずです。
大学進学の選択肢は、全日制の大学だけではありません。通信制高校で身につけた学び方をそのまま活かせる「通信制大学」という進路もあります。自宅やオンラインを中心に学びながら、全日制の大学と同じ「大卒」の学歴を得ることができます。
この記事では、通信制大学とはどんな大学なのか、受験はどのように行われるのか、そして自分に合った大学の選び方までを、通信制高校からの進学を軸に整理していきます。
通信制大学とは?
通信制大学とは、自宅やオンラインを中心に学べる正規の大学です。学校教育法では、第83条で大学そのものが定義され、第84条で「大学は、通信による教育を行うことができる」と認められています。つまり通信制大学は、通学を前提とする全日制大学と並ぶ、れっきとした大学です。
そのため、通信制大学を卒業すれば、全日制大学と同じ「学士」の学位、すなわち大卒の学歴が得られます。履歴書にも大学卒業として記載でき、扱いに違いはありません。
全日制大学との違いを比較
通学スタイルや学び方、費用には、次のような違いがあります。
| 項目 | 通信制大学 | 全日制大学 |
|---|---|---|
| 通学スタイル | 自宅・オンライン学習が中心 | 通学するのが基本 |
| 学び方 | テキストやオンラインで自分のペースに合わせて学習し、レポート提出が中心 | 教室での講義が中心 |
| 取得できる学位 | 学士 | 学士 |
| 種別 | 学費(年間) |
|---|---|
| 通信制大学 | 約 10 万〜 35 万円 |
| 国公立大学(全日制) | 約 60 万円 |
| 私立大学(全日制・文系) | 約 100 万円 |
| 私立大学(全日制・理系) | 約 140 万円 |
※スクーリング費、教材費、実習費などは大学により別途かかる場合があります。
※通信制大学の授業料は大学によって幅があります
通信制大学の学びは「自己管理・自習」が基本
通信制大学の学びは、決まった時間に教室へ通うのではなく、自分で計画を立てて学習を進め、レポートを提出していくスタイルが中心です。そのため、自己管理する力や、自分で学習を進める自習力が求められます。
こう聞くと、少しハードルが高く感じるかもしれません。ただ、通信制大学の学び方は、通信制高校の学び方と共通する部分が多くあります。自分のペースで課題を仕上げる進め方も、オンラインでの学習も、すでに経験してきたものです。通信制高校での学びの延長線上に、通信制大学の学びがあると考えると、進学後の姿もイメージしやすくなります。
通信制大学の受験は難しい?合格率と入試の実態
通信制大学の受験と聞くと、全日制と同じような学力試験を想像するかもしれません。しかし実際には、学力で合否を分けるというより、入学後にきちんと学んでいけるかという意欲を確認する形の入試が中心です。
そもそも、なぜ学力試験中心ではないのでしょうか。それは、通信制大学が、年齢や経歴を問わず、学ぶ意欲のある人に広く大学教育の機会を拓くことを目的としているためです。学力で間口をせばめるよりも、本人の学ぶ意思を大切にする、という考え方が背景にあります。
では、意欲確認型の入試では何が見られるのでしょうか。重視されるのは、学力よりも「なぜこの大学で学びたいのか」という志望動機や、学ぶ意欲です。自分の言葉で学ぶ理由を語れるか、そして大学側の教育方針と自分の意欲がかみ合っているかが、合否を左右します。
倍率や合格率の面でも、全日制大学とは傾向が異なります。全日制では学力試験の点数によって多くの受験者がふるいにかけられますが、通信制大学は学力試験を課さない大学も多く、学ぶ意欲を確認する入試が中心です。そのため、定員に対して広く受け入れる大学が多く、学力だけで大きく落とされることは比較的少ない傾向にあります。しっかり準備して臨めば、過度に恐れる必要はありません。
通信制大学の入試方法と受験資格
受験を具体的に考えるうえで、押さえておきたいのが受験資格と入試方式です。
受験資格は「高卒資格」または「高卒認定合格」
通信制大学を受験するには、高校を卒業して得られる高卒資格、または高卒認定試験の合格が基本の条件です。ここで大切なのは、通信制高校を卒業した人も、全日制高校の卒業者とまったく同じ受験資格を持つということです。通信制高校卒業だからといって、受験で不利になることはありません。
主な入試方式
通信制大学の主な入試方式には、次のようなものがあります。
– 書類選考(志望理由書などの提出書類で選考)
– 面接
– 小論文
– 総合型(AO型)選抜
なかでも、書類選考と志望理由書は特に重要です。「なぜこの大学・学部で学びたいのか」「卒業後に何をしたいのか」を、自分の言葉で具体的に書けるかどうかが、評価の大きなポイントになります。
出願時期とスケジュール
通信制大学は、春入学だけでなく秋入学を設けている大学や、複数回の出願機会を用意している大学もあります。志望校が決まったら、早めに募集要項で出願時期を確認し、志望理由書の準備に取りかかると余裕を持って臨めます。
通信制大学を選ぶ4つのポイント
通信制大学は数多くあり、学べる内容やサポート体制も大学ごとに異なります。自分に合った学校を選ぶために、次の4つのポイントで比較すると判断しやすくなります。
ポイント1:学びたい学部・取得できる資格が合っているか
まず確認したいのは、自分が学びたい分野や、取得を目指す資格が、その大学で対応しているかです。教員免許や心理・福祉系の資格など、特定の資格取得を目指す場合は、対応する学部・課程があるかを必ず確認しましょう。
ポイント2:スクーリング(対面授業)の頻度
大学によっては、卒業に向けて一定のスクーリングが必要になる場合があります。スクーリングは大学によって実施形態や頻度に差があるため、自分の生活スタイルに合うかを確認しておくと安心です。
ポイント3:自己管理・自習を支える設備やサポート環境が整っているか
通信制大学の学びは自習が中心になるからこそ、それを支える環境が整っているかが重要です。学習の進み具合を相談できる窓口があるか、通信制でも質問に対応してもらえる仕組みがあるか、オンラインの学習システムが使いやすいかなど、一人で抱え込まずに学習を続けられる設備やサポート環境があるかを確認しましょう。
ポイント4:学費・奨学金制度
学費の総額は大学によって幅があります。あわせて、利用できる奨学金制度があるかも確認しておくと、無理のない計画を立てやすくなります。
通信制高校から通信制大学というルートもおすすめ
ここまで読んで「自分にも続けられるだろうか」と感じた方もいるかもしれません。実は、通信制高校で学んできた人は、通信制大学と相性が良いといえます。理由は大きく2つあります。
すでに「自学自習」の力が身についている
通信制大学で最もつまずきやすいのが、誰かに管理されるのではなく、自分一人で学習を進めていく「孤独な学習管理」です。ところが、通信制高校でレポートや課題をコツコツ積み重ねてきた人は、すでにこの壁を一度乗り越えています。自分でスケジュールを立てて学習を進める習慣が、そのまま通信制大学での学びに役立ちます。
オンライン学習への抵抗感が少ない
授業動画の視聴や、オンラインでの課題提出は、通信制高校で経験してきた人にとって、すでに慣れ親しんだ学び方です。通信制大学でも同じようにオンライン中心で学ぶ場面が多いため、高校での経験が、そのまま大学での学習にスムーズにつながります。
第一学院高等学校からの大学進学サポート
通信制大学への進学を視野に入れるなら、高校在学中からどんなサポートを受けられるかも、進路を考える上で大切な要素です。第一学院高等学校では、高卒資格の取得と大学進学を切り離さず、ひとつながりのものとして支える進路サポートを用意しています。
在学中からの進路指導と出願準備サポート
第一学院高等学校では、キャンパスの教職員全員で生徒を見守る「全員担任制」を採用しています。担任のフェロー(先生)だけでなく、複数の教職員が日々の様子や進路の希望を共有する体制のため、在学中から気軽に進路の相談ができます。通信制大学の入試で重要になる志望理由書の添削や、面接の練習など、出願準備の具体的な部分まで一人ひとりにサポートするため「何から準備すればいいか分からない」という状態からでも安心して進めていけます。
進路実績と進学のひろがり
第一学院高等学校の2026年の進路実績では、大学等へ1,467名、専門学校等へ1,154名、就職543名が、それぞれの進路へと進みました。大学進学を目指す生徒に向けては、多くの大学の指定校推薦枠も用意されています。通信制大学を含め、進学の選択肢を広く検討できる環境があります。
グループ内の通信制大学「ネットの大学 managara」という進学先
第一学院高等学校と同じグループ内に「ネットの大学 managara」があります。通学の必要がなく、完全オンラインで卒業まで学べる通信制大学で、高校で身につけた自分のペースで学ぶ習慣を、そのまま延長させながら大卒の学歴(学士)を目指せます。通信制高校での学びを続けてきた方にとって、進みやすい進学ルートのひとつといえます。
「ネットの大学 managara 」公式サイトまずは個別相談で、進学プランを一緒に
「通信制大学に進みたいけれど、何から始めればいいか分からない」という段階でも、進学プランを一緒に整理するところから始められます。気になることは、下記から気軽に確認できます。
進路実績について 親身なサポートについて 個別相談のお申し込み オープンスクール・学校説明会のお申し込み 資料請求はこちら進路の見通しが立つと、いま何を準備すればよいかがはっきりします。まずは将来の進学プランを、個別相談で一緒に考えてみてください。
まとめ
通信制大学は、学校教育法に定められた大学で、卒業すれば全日制と同じ大卒の学歴が得られます。その入試は、学力で大きくふるいにかけるものではなく「なぜ学びたいか」という意欲を確認する形が中心で、通信制高校を卒業した人も同じ条件で受験できます。むしろ、自分のペースで学習を進めてきた通信制高校での経験は、自学自習が基本になる通信制大学の学びにそのまま活きていきます。
大切なのは、学力で身構えることよりも、自分がどこで何を学びたいのかをはっきりさせておくことです。学部や取得できる資格、スクーリングの有無、学習を支える環境、学費といった観点から自分に合う一校を見つけられれば、通信制大学は十分に手の届く進路になります。まずは将来の進学プランを、第一学院高等学校の個別相談で一緒に考えてみませんか。
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