高卒認定試験?それとも高校卒業?後悔しないための選び方
高校を卒業していないことに不安を感じたり、進学や就職の選択肢が限られていると思ったりしたことはありませんか。学歴にとらわれず、もう一度挑戦したいと考えても、何から始めればよいか分からず立ち止まってしまう人は少なくありません。しかし、その答えとしてまず検討すべきは、「高卒認定試験」と「高校卒業資格」のどちらを目指すかです。
この記事では、この二つの違いを明確にしながら、高卒認定試験の概要から受験科目、出願から試験当日までの流れ、そして高卒認定試験と高校卒業それぞれのメリット・デメリットを徹底的に解説します。それぞれの特徴を正しく理解し、後悔のない選択を、ここから始めましょう。
高卒認定試験の概要
高校を卒業していなくても、大学進学や資格取得の道を開く方法があります。それが「高卒認定試験」です。高卒認定試験とは、文部科学省が実施する制度で、高校を卒業していない人に対して、高校卒業と同等の学力があることを認定する目的で設けられています。
かつての「大検」が2005年に制度改正され、現在の形になりました。試験は毎年8月と11月に行われ、8〜10科目の筆記試験に合格することで認定されます。すでに高校で取得済みの単位がある場合、一部の科目が免除される仕組みです。
この試験に合格すると、大学や専門学校の受験資格が得られるほか、一部の就職試験や国家資格でも「高卒と同等」の扱いを受けられます。ただし、注意すべきは最終学歴が「高卒」にはならない点です。履歴書では学歴欄に「中学卒業」、資格欄に「高等学校卒業程度認定試験合格」と記載します。
高卒資格の概要
高卒認定と似た言葉で、高卒資格というものがあります。高卒資格は「高等学校卒業資格」が正式名称となり、全日制・定時制・通信制高校を卒業することで得られる資格です。「高卒資格」は高卒認定とは異なり高校を卒業したという正式な「学歴」として扱われます。そのため、履歴書にも「〇〇高校卒業」と明記できます。高卒資格を取得するには、最低3年間の在籍と74単位以上の修得が必要であり、時間が高卒認定試験と比べて時間がかかります。しかし高卒資格は、全日制の高校卒業と同じ「高校卒業資格」、と同じ扱いなので、卒業後の進路選択の幅が広がります。就職や一部の国家資格などは、受験資格が「高卒以上」である場合も多く、高校卒業の資格を持っていることがこの先のキャリア形成にプラスとなるのです。また高校生活での友だちとの交流や学校行事などの経験は、高校卒業の先にある社会自立で必要になります。
通信制高校の詳しい卒業要件についてはこちらの記事でも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
通信制高校とは高卒認定試験は、学習期間の制限がなく、短期間で資格取得が可能ですが、独学では範囲が広く、挫折するケースも少なくありません。合格率は約40%ですが、これは難易度よりも継続力の差が反映された結果と言えます。
令和5年度第1回高等学校卒業程度認定試験実施結果費用面では、高校在籍にかかる学費は就学支援金で軽減されることが多い一方、高卒認定試験は受験料が最大8,500円と安価です。ただし、教材や講座費用は自己負担となり、独学が難しい場合は追加費用が発生します。
高卒認定試験は、学歴にはならなくても人生の選択肢を広げる制度です。最短で進路変更を図りたい人や事情により高校卒業が難しい人にとって、有効な選択肢の一つとなります。
高卒認定試験の受験資格
受験資格は非常にシンプルで、満16歳以上であれば誰でも受験することが可能です。ただし、すでに高校を卒業している人や、過去に大検や高卒認定試験に合格して大学入学資格を取得している人は対象外となります。
年齢や在籍校にかかわらず、広く門戸が開かれている点が大きな特徴です。実際の受験者層は多様で、令和3年度のデータによると合格者の平均年齢は22.1歳、最高齢は74歳でした。
若年層だけでなく、再チャレンジを目指す社会人やシニア層にも活用されている制度です。ただし、年齢制限がないとはいえ、高卒認定試験に合格しただけではすぐに大学受験が可能になるわけではありません。
文部科学省の規定では、18歳未満の合格者は「18歳に達した日の翌日から大学入学資格を得る」と定められているため、実際に出願できるのは原則として18歳以降になります。
また、「飛び入学」のように18歳未満で大学へ進学する制度もありますが、これは例外的措置です。飛び入学は、ごく一部の大学や学部において、特定分野に優れた資質を持ち、高校に2年以上在学した者に限って認められる制度です。
例えば、スポーツや科学分野で国際的な実績を持つ高校生などが対象で、一般の高卒認定合格者が自動的に適用されるわけではありません。
このように、高卒認定試験は年齢や学歴に関係なくチャレンジできる制度ですが、合格後の進学には年齢要件や制度上の制限があることも理解しておく必要があります。
早期に合格しても、その効果を活かすタイミングを見誤らないよう、正しい知識を持って進路計画を立てることが重要です。
受験科目
高卒認定試験の合格を目指すうえで、受験科目の仕組みを正しく理解することは非常に重要です。2024年度(令和6年度)からは試験科目や出題範囲が大きく見直されており、受験を検討されている方にとって、最新情報を把握することが合否を分けるポイントとなります。以下では、最新の受験科目構成と今後の変更点、免除制度についてわかりやすく解説します。
高卒認定試験の受験科目一覧(令和6年度以降)
令和6年度からの主な変更点
令和6年度第1回試験から、従来の「地理A・B」「現代社会」などの科目が廃止され、「地理」「歴史」「公共」などの新指導要領に基づく科目へ一本化されました。これに伴い、科目の選び方や合格要件にも調整が加えられています。
2026年度から「情報Ⅰ」が必修科目に追加
2026年度からは「情報Ⅰ」が新たな必修科目として加わります。これにより、合格に必要な科目数は最大10科目となり、受験者の負担が増す見込みです。可能であれば、情報が加わる前の年度に合格を目指すことをおすすめします。
科目免除の仕組み
高卒認定試験では、一定の条件を満たせば一部の科目が「合格済み」とみなされ、試験当日に受験する必要がなくなります。この「免除制度」を正しく活用すれば、学習負担を減らし、合格への近道となります。以下に、免除の対象をまとめました。
免除が認められる主なケース

免除申請に必要な書類

※単位修得証明書は在籍校が発行しますが、保存年限を過ぎていると発行されない場合があります。特に卒業や退学から年数が経っている場合は、早めに学校へ問い合わせてください。
変更が続く高卒認定試験制度では、最新情報の収集と柔軟な学習計画が合格へのカギとなります。自分に合った科目構成と免除制度を活用し、効率よく試験突破を目指しましょう。
高卒認定試験を受験するまでの流れ
高校卒業と同等の学力を証明できる「高卒認定試験」は、毎年2回実施され、出願から試験当日までに必要な手続きが多くあります。スムーズに受験を進めるためには、時期ごとの流れを正確に把握しておくことが重要です。
ここでは、2025年度の日程を例に、出願から試験本番までの流れをわかりやすく解説します。
出願から試験日までの流れ
願書の入手(受験案内)
配布開始日になったら、各都道府県の配布窓口または郵送で願書を入手し、文部科学省 総合教育政策局 生涯学習推進課に郵送します。
必要書類の準備
初受験の場合は住民票が必須です。免除科目がある場合は、以下の書類も必要です。
- 単位修得証明書(在籍校から取得)
- 検定合格証明書(英検・数検など)
用意するもの
必要書類の他に以下のものを用意してください。
- 証明写真2枚
- 受験料分の収入印紙(最大8,500円)
願書の記入と提出
受験案内の記入例に従って願書を作成し、必要書類を同封します。出願は郵便局の窓口で「簡易書留」で郵送します。ポスト投函は不可です。
受験票の受け取りと確認
締切から約1か月半後に受験票が届きます。試験会場の地図、科目一覧なども同封されています。不備があれば文部科学省へ問い合わせます。
試験当日の持ち物確認
忘れ物防止のため、事前に準備を整えましょう。
- 受験票
- 受験科目一覧
- 鉛筆(数本)
- 消しゴム(予備含む)
- 時計(スマートウォッチや携帯不可)
免除科目の確認と申請
高校で単位を取得している場合や、資格検定に合格している場合は、科目免除を申請できます。

証明書は厳封での提出を推奨します。開封された書類は無効となるため、必ず開封せずに提出しましょう。
試験結果とその後
試験後、合格した方には合格証書、一部合格者には科目合格通知書が届きます。科目合格の有効期限はなく、次回以降もそのまま使えます。
受験準備は時間に余裕を持って行い、特に書類の不備や期限切れに注意しましょう。正確なスケジュール把握と丁寧な手続きが、合格への第一歩となります。
高卒認定試験の合格後の進路選択について
高卒認定試験に合格すれば、進路の選択肢が一気に広がります。大学進学はもちろん、専門学校への進学や就職、さらには海外留学も夢ではありません。たとえば、大学に進学すれば最終学歴は「大卒」となり、希望の職業やキャリアに大きく近づけます。
専門学校では実践的なスキルを身につけ、資格取得も視野に入ります。また、企業の多くが高卒同等と認めており、就職にも有利です。さらに条件を満たせば、海外大学へのチャレンジも可能になります。高卒認定は、人生を自分の力で切り拓くための力強い第一歩です。
「高校卒業」という確かな選択肢
高卒認定試験は、短期間での目標達成を目指せる有効な手段です。しかし、独学で試験に挑むことには、学習の進め方やモチベーションの維持など、一人では乗り越えにくい壁があるのも事実です。
ここで検討したいのが、高校卒業という「確かな選択肢」です。通信制高校は、学びやすさや柔軟性に加え、経済的な支援制度が充実している点でも注目されています。
授業料の「実質無償化」へ
国が授業料を一部負担してくれる「高等学校等就学支援金」の制度は、2026年度から世帯収入に関係なく、すべての高校生を対象に最大45万7,000円が支給される見込みです。これにより、公立・私立を問わず、多くの家庭で高校授業料が実質無償化となり、進路の選択肢が大きく広がります。 ただし、45万7,000円を超える授業料や、入学金、施設費、教材費などは自己負担となります。
高等学校等就学支援金制度の拡充により、経済的な理由で高校卒業ではなく、高卒認定を選んでいた人も安心して高校卒業の道を選択できるようになりました。
第一学院高等学校なら、自分のペースで高校卒業資格の取得が目指せます
通信制高校で「高校卒業」という確かな選択肢を選ぶことは、進路の幅を広げ、将来の安心にもつながります。ただし、学びを続けて卒業を達成するためには、自分に合った学習環境と支援体制が欠かせません。
第一学院高等学校では、ただ高校を卒業させるだけを目的としていません。高校卒業のその先にある社会的自立を見据えたサポートをしています。画一的な教育ではなく、生徒一人ひとりの学力や生活スタイルに合わせた「マイプラ(マイプラン)学習」を導入しています。これは、一斉授業に縛られるのではなく、得意や苦手、将来の目標に合わせて自分専用の学習プランを設計できる仕組みです。ICT教材を活用しながら、自分のペースで学習を進められるため、理解が浅い単元は重点的に学び、得意分野は効率よく伸ばすことができます。
さらに、学習を一人に任せるのではなく、親身なコーチングスタッフや先生が定期的に学習状況を振り返り、計画の見直しや励ましを行う伴走型のサポートを実施しています。これにより、途中で挫折することなく、安心して「高校卒業」という目標に向かって着実に学びを積み重ねることができます。
高校卒業とその先を見据えた、学力の定着・向上また、全国のキャンパスやオンラインを通じて学習・生活・進路の総合的な支援が行われており、学びながら安心して将来を考えられる体制が整っています。さらに、年に1回実施される本校スクーリング(茨城県高萩本校・兵庫県養父本校)では、教科学習に加え、仲間との交流や特別活動を通じて、自分の成長を実感できる機会もあります。
高卒認定試験のように短期的な合格を目指すのも一つの道ですが、高校卒業は「最終学歴」として正式に記録され、進学や就職の際に幅広く評価される強みがあります。そのため、高校卒業を目指すことは、より確実で安心できる選択肢といえるでしょう。
まとめ
高卒認定と高校卒業、どちらを選ぶかはあなたの未来に大きく関わってきます。
高卒認定は最短の道ですが、独学の壁や、最終学歴が「高卒」にならないという課題があります。一方、高校を卒業するという道は、時間と費用がかかる代わりに、社会的に広く認められる「学歴」という揺るぎない自信を与えてくれます。
またこれからの社会は、座学での学習だけでなく、友だちとの交流を通して育まれるコミュニケーション力や世の中の問題や課題に目を向けて、解決方法を見つける課題解決能力が求められます。卒業したその先の未来を見据えるなら、高校卒業という選択肢で、卒業資格はもちろんのこと、高校生活でしか経験できない学びを通じて、社会で必要とされる「生きる力」を育むことが重要です。
もしあなたが「高校卒業」という確かなゴールを目指すなら、第一学院高等学校のサポート体制が大きな力となります。一人ひとりに寄り添った個別指導で、確実に卒業資格を取得できる環境が整っています。
後悔のない選択のために、第一学院高等学校で安心して「高校卒業」を目指してみませんか。
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