通信制高校から指定校推薦や公募推薦での大学進学についてご紹介|サポート充実の学校を選ぼう

第一学院高等学校では、大学進学を希望する生徒へのサポート体制を整えています。ここでは、まず推薦入試や指定校推薦の概要について説明しながら、本校の指定校推薦制度・提携教育機関をご紹介していきます。

増加傾向にある推薦(現:学校推薦型選抜)・AO入試(現:総合型選抜)による大学入学

近年、推薦入試やAO入試による大学入学者数が増加しています。 文部科学省の「国公私立大学入学者選抜実施状況」によると、2022年度の大学入学者全体のうち、推薦・AO入試による入学者数は約49.7%を占めるという結果が出ています。 国公立大学の場合、入学者全体のうち推薦入試入学者が約15.4%、AO入試入学者が約 5.1%、合計すると約20.5%の入学者が推薦・AO入試により大学入学しています。 私立大学の場合、入学者全体のうち推薦入試入学者が約41.7%、AO入試入学者が約15.7%、合計すると約57.5%。つまり一般入試による入学者より多い割合となります。 このように約半数が推薦・AO入試による入学という実態があるため、大学進学を目指す受験生にとって推薦・AO入試は検討すべき選択肢の一つになってきています。

(※参照元:文部科学省 令和4年度国公立私立大学入学者選抜実施状況)

推薦入試(現:学校推薦型選抜)とは

推薦入試とは、面接や小論文・志望理由書などで合否が決定する入試のことをいいます。定義としては「出身学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試」となっています。 推薦入試を受験するには、一定の「推薦基準」を満たしている必要があり、推薦基準とは、高校での内申点や出席状況などが挙げられますが、高校時代の学業成績を数値化した「評定平均」が問われることが多いです。また、推薦基準は推薦入試の種類や大学・短大、学部・学科によって異なり、スポーツ・文化活動など野外活動の実績や、取得資格などが求められることもあります。 時期としては一般入試より早く実施されることが多く、10月から12月が一般的です。 また、推薦入試は一般的に専願制を採用している大学が大半のため、ほとんどの場合併願することができません。入学願書や募集要項などの書類に詳しく明記されているので、事前に確認するようにしましょう。推薦入試の結果、万が一不合格になってしまった場合は、同じ大学・学部であっても一般入試で再度挑戦することができます。

指定校推薦とは

指定校推薦とは、大学・短大などが定めた指定校に対し推薦枠を与え、その学校の生徒のみが出願できる入学制度の一つです。指定校では進学を希望する生徒の中から選抜を行い、大学はその生徒に対して面接・小論文などの試験を行って合否を判定します。

指定校推薦をしてもらうには

指定校の推薦枠には定員数があります。そのため、指定校推薦を受けるには、まず高校での校内選考を通過する必要があります。選考を通過するためには評定平均や学校での生活態度が重要になってきますので、積極的に授業を受けて良い成績を保たなければなりません。 通信制高校の場合、レポートなどの提出状況・スクーリングの出席率・定期試験での成績などが評価の基準になります。 在学中のすべての期間が評価対象となるので、日々真面目に学習に取り組むことが指定校推薦枠獲得への最短ルートとなります。

指定校推薦がある高校を選ぼう

指定校推薦は人気が高い入学制度ですが、国公立大学では実施されていないことが多いため、国公立大学志望の場合はその制度を利用できるチャンスが少ないのが現状です。指定校推薦を受けたい場合は、私立大学を選択すると良いでしょう。指定校の数や進学先は高校によってさまざまなので、自分の希望の進路に合った指定校推薦が用意された高校を選ぶことをおすすめします。 第一学院高等学校では、本校の生徒たちがこれまでに作り上げてきた合格実績によって、多くの大学・短大・専門学校の指定校推薦制度が用意されています。生徒全員に活用のチャンスがあるので、少しでもご興味を持たれた方は、ぜひ「指定校推薦・提携教育機関」のページをご覧ください。

指定校推薦のメリット

高確率で合格できる
校内選考さえ突破すれば、ほぼ合格できるのが指定校推薦の1番のメリットです。その理由は、指定校推薦は高校と大学の信頼関係によって成り立っているからです。ただし、合格後に問題を起こしてしまったり、大学から課される課題を提出しなかった場合は合格取り消しになってしまう可能性があるため注意が必要です。
合格発表の時期が早い
指定校推薦の多くは10~11月に実施され、12月には合否が判明しています。そのため、受験のプレッシャーから早く解放され、残りの高校生活をゆったりした気持ちで過ごすことができます。
受験費用を抑えられる
受験の際には、複数の大学を選んでそれぞれの試験を受けるのが一般的です。1校あたりの受験料が約3万円だと考えると、受験する大学・学部の数だけ費用がかかります。また、交通費や宿泊費がかかる場合もあるため、その費用も考えておかなくてはいけません。指定校推薦であれば、1回の受験料だけで済み、合格率も高いので経済的です。
実力以上の大学に入学できる可能性がある
一般入試では合格が難しい大学でも、日々の学校生活に積極的に取り組み、評定平均値が高く取れれば、指定校推薦を取ることができる可能性は高まります。また、実力より高い大学へ行くことで、周りの仲間から良い刺激をもらうことができるのもメリットのひとつといえます。

指定校推薦のデメリット

志望校の推薦枠がない場合がある
指定校推薦は私立大学や公立大学を中心として実施されているため、国立大学が志望の場合は指定校推薦を受けることはできません。また、在学している高校に必ずしも志望大学の推薦枠があるわけではないので注意が必要です。
原則として専願のため、辞退や中退ができない
指定校推薦は高校と大学の信頼関係で成り立っているため、万が一辞退や中退してしまうと、今後その大学の推薦枠が無くなってしまうことになり、後輩に迷惑がかかります。そのため、指定校推薦で受験した大学が第一志望でなかったとしても、後から辞退するような事態は避けなければなりません。
大学の授業についていけない可能性がある
指定校推薦で合格した学生は一般受験をすることがないため、勉強する習慣が薄れていってしまう傾向にあります。また、実力以上の大学に入学できた場合、周りのレベルが高いため、置いていかれてしまう可能性もあります。大学に入って慌ててしまうことのないよう、合格後の時間を有効活用して学習を行うことをおすすめします。

その他の入試制度

大学入試には、指定校推薦入試だけではなく、さまざな入試方法があります。以下では、それらの概要をご紹介します。

一般入試
一般入試は、文系または理系にあわせて受験科目を選択し、筆記またはマーク方式で行われる試験です。 一般入試の方法は国公立大学と私立大学で大きく異なります。 国公立大学の一般入試は、共通テスト(旧センター入試)を終えた2月上旬から、各大学に出願をします。その後、2月下旬~3月上旬で大学が独自に作成する二次試験を受け、共通テストと二次試験の成績で合否が決まります。 私立大学の一般入試は1月下旬~2月中旬に行われ、2月上旬が実施のピークになっています。国公立大学との違いは、試験日が重ならない限り何校でも併願が可能であることです。 私立大学の一般入試は、大学や学部によって必要な教科を選択し、3教科での受験が一般的です。また、記述式・マーク式などのテスト内容も大学や学部によって異なります。
大学入学共通テスト利用
共通テストの正式名称は「大学入学共通テスト」で、各大学が独立行政法人「大学入試センター」と共同で実施する試験です。 2020年度入試まで実施されてきた「大学入試センター試験(以下、センター試験)」の後継にあたる試験で、2021年度入試が初の実施となります。 共通テストは、センター試験と同様、毎年1月中下旬の土・日曜の2日間に全国で一斉に実施されます。過去のセンター試験で求められていた知識や技能だけでなく、思考力、判断力、表現力の発揮が求められる試験となります。 共通テストの成績を大学に提出し、受験するのが共通テスト利用入試です。これは多くの私立大学で取り入れられており、多くの受験生が利用しています。
総合型選抜(旧:AO入試)
総合型選抜(旧:AO入試)とは、出願者の人物像を学校側の求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試方法です。 入試では、書類審査や面接に加えて、学科試験を課す大学もあります。また、出願時期や試験時期は8月~1月と大学によってさまざまです。
このように、大学入試では指定校推薦といった推薦入試以外にもさまざまな方法での受験が可能です。志望する大学や得意科目などに合わせて、最適な試験方法を選ぶことが重要です。 第一学院高等学校では、着実な学力アップとスムーズな大学進学をサポートできるコースも充実。高校在学中に、提携の新潟産業大学の講義が受講できる『D-プレミアム/D-ベーシックα 高大一貫コース』や、大学受験に向けて進学予備校のライブ配信授業を活用して志望校合格のための力を身につけることができる『D-プレミアム/D-ベーシックα 特別進学コース』など、志望校合格のための力を学校生活を楽しみながら身につけるコースがあり、難関大合格者も多数でています。

また、第一学院グループ内での大学進学先としては、70年を超える歴史を誇り、地域との連携を大切にした教育・研究活動を展開する、経済学部の大学『新潟産業大学』 や、講義をはじめとする大学生活すべてがネット上で完結し、時間や場所にとらわれず学ぶことができるオンライン上に広がる新しい大学『ネットの大学®managara(新潟産業大学 経済学部 経済経営学科 通信教育課程)』 などの進学先もあります。

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