理事長挨拶

一人ひとりに向き合うその瞬間、その情熱

第一学院高等学校 理事長 生駒富雄

世の中に「失敗」はありません

この世の中に「失敗」というものはありません。もし仮にうまくいかないことがあったとしても、そのことを教訓として学び、次の機会に良い結果を出すことができれば、それは失敗ではなく「成功へのプロセス」であると考えます。その考え方ができるとけっこう気持ちが軽くなり、「何でもチャレンジしてやろう」という気持ちにならないでしょうか。すべては心の持ち方次第であり、今はうまくいかなかったとしても「次に活かす、次に頑張る」や、今できなくても「やればできる」というポジティブ思考が次への前進・成長へと導いていくのではないでしょうか。

親が我が子に向き合うように、「1/1の教育」を実践します

第一学院高等学校には様々な生徒が入学してきます。中学卒業後に自分の目標や夢を実現したいと入学してくる生徒や、中学のときに不登校だった生徒、全日制の高校から進路を変更し転校してくる生徒、スポーツや芸能といった特殊な活動に打ち込む生徒など、各々の生徒が希望進路実現のために通信制高校の「時間」と「場所」の自由度の高さを活用した高校生活を送っています。こうした多様な生徒に対応するために心掛けていることが、私たちの教育理念である「1/1の教育」です。現在、当校には、約9,700名の生徒が在籍しています。しかし、私たちは9,700名の集団として生徒を見ているわけではありません。入学の経緯も、性格も、夢も、すべてが異なる生徒たち、その一人ひとりに向き合って、一人ひとりの自己成長を支援していきたいと考えています。ですから、親が我が子に向き合うような気持ちやまなざしを持って教職員(フェロー)全員でその思いを意志統一して生徒指導に当たっております。また、学習面で心掛けているのが、「学ぶ力」を育むことです。従来の集団・個別学習に加えてICTを活用した映像学習等の様々な手法を活用し、生徒一人ひとりにもっとも適した個別最適型学習を提供するとともに一人ひとりの内面的な部分に配慮した意欲喚起指導にも力を入れております。第一学院高等学校は、これまでの指導実績に加え社会の変化や学びの環境変化にも対応し、生徒に寄り添い、そして真摯に、「社会で活躍できる人づくり」に取り組み続けていきたいと考えております。

発行書籍

つまずく子ほど大きく伸びるいじめ・不登校・ひきこもりから再チャレンジできる高校
[著者] 第一学院高等学校 理事長 生駒 富男
[出版] プレジデント社
[定価] 1,500円(税別)
ISBN978-4-8334-2029-7

「不登校のときがあっても悪くはなかった。いや、不登校のときがあって良かったと、今では思っているのです」。これは私が理事長を務める学校の卒業生の保護者である大川和恵さん(仮名)から届いた声です。
本書では、第一学院高校が行っている他喜力教育を通じた自他肯定感を育む教育について解説するとともに、具体的な取り組みについてご紹介します。
中学校や高校に通っていないお子さんを持つ保護者は今、とても悩み、苦しみ、不安を感じているかもしれません。第一学院高校には、中学校時代に不登校になった生徒や、全日制高校での生活が合わずに転校してきた生徒が数多くいます。そして、ほとんどの生徒が「自分自身が自分を意欲喚起する力」を養い、卒業して社会で活躍しています。自他肯定感を育むことで、どんな境遇の生徒でも必ず立ち直れるということ、そして保護者の方も心を穏やかにできることを、本書を通じてご認識いただければ幸いです。

第一学院高等学校 理事長 生駒 富男