学校に通えなくなったら 就職は不利? 就職するのに必要なことと先輩達の体験談

「学校に通えていなくても 就職はできるのかな…?」
「高校へは進学できるのだろうか…?」
そのように悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
さまざまな悩みがあって現在学校に通えていなくても、 それを乗り越えて進学・就職している人はたくさんいます。 ここでは、不登校になってしまう原因、不登校になると学校の卒業や進学・就職は難しくなるのか、および不登校から就職するためにはどうすれば良いかを紹介していきたいと思います。

学校に通えなくなってしまう原因

学校に通えなくなってしまう原因には、本人にしかわからないさまざまな事情があるかと思います。また、不登校になった本人にも原因がよくわからないこともあるかもしれません。文部科学省が発表した『令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について』によると、不登校の原因や要因は以下のグラフの通りとされています。

【学校に通えなくなってしまう要因(中学校)】


不登校のきっかけ
不登校のきっかけ

【学校に通えなくなってしまう要因(高校)】


不登校のきっかけ
不登校のきっかけ

複数回答可
引用元:令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(令和4年10月発表)

学校に通えなくなっている 児童の人数

学校に通えなくなってしまっている児童・生徒の人数は、どのように推移しているのでしょうか?文部科学省の調査によれば、平成3年~令和2年までの推移は、下のグラフのようになっています。

引用:令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(令和4年10月発表)

平成に入ってから増え続けていた不登校児童・生徒数は、平成10年度ごろから落ち着きをみせ、減少の傾向となりました。ところが、平成24年度から、ふたたび急上昇に転じています。 令和3年度における不登校の人数は、小学校では約8万1,000人、中学校では約16万3,000人、合計して約24万4,000人となっています。

学校に通えなくなると 学校卒業・進学・就職は難しくなるのか?

学校に通えなくなってしまうと、中学校を卒業することや、高校への進学、就職は難しくなるのかどうかを見ていきましょう。

中学校卒業/高校進学
中学校は、不登校であっても卒業することができます。なぜなら、中学校において、出席日数は、卒業を認定するための要件として定められていないからです。学校によっては「出席日数が足りないと卒業できませんよ」などと言われることがありますが、正確には誤りです。高校への進学は、学校に通えなくなってしまった人も問題なく可能で、以下のような高校への選択肢があります。
  • ・全日制高校
    ・定時制高校
    ・高等専門学校
    ・通信制高校
通信制高校は、学校に通えなくなってしまった人に多く選ばれている進学先です。登校日数を自分で決めることができるため、学校の人間関係が苦手であった人も問題が起こりにくいことが考えられます。また、単位制の通信制高校ならば、取得しなければならない単位が学年ごとに決められていないため、自分のペースで勉強を進めやすくなります。
就職
学校に通えなくなってしまっても、就職ももちろん可能です。採用にあたって学歴や経験を全く問わない就職先はたくさんあります。中学卒業で就職する場合には、アルバイトからスタートするのもおすすめです。実力が認められたら、正社員に登用されることもあり得ます。ただ、仮に高校を卒業することができたとしたら、就職先の選択肢は大幅に広がります。中卒での募集より、高卒を募集する企業のほうが圧倒的に多いためです。
全日制高校や定時制高校などと同じように、通信制高校でもアルバイトをしながら高卒資格の取得を目指せます。また、高校へ進学せずとも、高等学校卒業程度認定試験を受験して高等学校卒業資格を取得することも選択肢のひとつです。

学校へ通えない状況 から就職するために必要なこと

もし、学校に通えなくなってしまった後、就職するためにはどのようなことが必要になるのかを見ていきましょう。

アルバイト経験を積む
アルバイトの経験は、就職するにあたりよい社会経験となります。学校に通えなくなってしまうと、生活が不規則になっていることも多くなることが考えられます。就職するためには、まずは、規則正しい生活を送り、遅刻や無断欠勤などがないように注意することが重要です。そのためには、いきなり正社員として就職するより、アルバイトからスタートして徐々に慣れていくのも良いでしょう。前述したように、アルバイトで実力を認められて正社員へ登用されることもあります。アルバイトに応募する場合には、自分が関心のある職種を選ぶのがおすすめです。関心のある職種であれば、仕事のやる気も出やすいためです 。また、就職すれば、職場にいる社員や上司、お客さんなど、さまざまな人とコミュニケーションを取っていかなければなりません。コミュニケーション能力を高めるためにも、アルバイトの経験はおすすめです。アルバイトをすることにより、挨拶の仕方や、それほど親しくない人や上司との話し方、職場の仲間との協力の仕方など、多くの能力を身につけることができると思います。

学校へ通えない状況 を経験したが、一歩踏み出した先輩たち【体験談】

学校に通えなくなってしまった先輩たちは、今どうしているのでしょうか?第一学院の先輩たちの体験談をいくつかご紹介します。前向きに将来をとらえ、今新たな挑戦や経験をしている先輩たちがいることがわかるかと思います。さまざまな悩みから現在学校に通えていなくても、その後、もちろん進学も就職もできます。高校を卒業すれば、就職先の選択肢は大幅に広がります。勉強しながらアルバイトもできる自由度の高い通信制高校への入学を検討してみてください。

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  • 第一学院から新潟産業大学へ。父の地元の活性化に貢献したいという目標に向けて、様々な学びと経験を積んでいます。(青木 風馬さん)
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