チャレンジを認めてくれた第一学院。これからもマイノリティの人への想像や共感を広げる活動をしたい。

PROFILE

郡山キャンパス卒業生
大正大学 心理社会学部進学/学生団体「チームしゅわしゅわ」代表
「チームしゅわしゅわ」は福島県白河市を中心に活動する学生団体。「心のバリアフリーが広がる白河へ」を目標に、多くの人に手話に親しんでもらうための活動をしています。2021年には「全国高校生マイプロジェクトアワード2021」文部科学大臣賞を受賞。現在は、大学に通いながら東京で新たな輪を広げる活動にチャレンジしています。

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大学進学を考えて、第一学院に転校!入学前にフェローと不安を解消できたことで「ここにしよう!」と決意。

第一学院には高校2年生の夏に転校しました。転校したいと考えたときに一番気にしていたのは大学進学ができるかどうかでした。第一学院には特別進学コースがあり、目標に合わせた配信授業で志望大学を目指せると知って、興味を持ちました。実際の学校の雰囲気もすごく良くて、フェロー(先生)は一対一でとても具体的に話をしてくれました。私が不安だった進路についても、一人ひとりにあった進路実現を目指せると聞き、「ここにしよう!」と決めました。実際に目指していた大学にも合格することができて、4月から大学生活がスタートしました!

第一学院だから自分のやりたいことに挑戦でき、大切な時間をたくさん過ごせました。

コロナ禍で行事はなくなってしまいましたが、毎週ホームルームで同級生と会い普通の日常生活が送れたのは本当に大切な時間でしたね。卒業した今でも「ちょっとZoomしようよ!」って声を掛けられる友達ができたことが本当に良かったことです!高校生活のなかでも学生団体「チームしゅわしゅわ」は、第一学院だからできたことだと思っています。私はまじめにずっと授業に出ていたわけでなかったし、ほかの学校だったら「そんなことより勉強しなさい」と否定されたかもしれません。でも、第一学院の先生たちは自分がやりたいチャレンジ活動を認めてくれて、外での頑張りを知って応援してくれていました。そのことがとても大きかったと思います!

自分たちの活動が地域で認知され、地域の人たちと関わるようになったことが自分自身の成長につながりました。

手話を始めたきっかけは、親戚にろう者の方がいて、小学生の頃から手話や点字に興味がありました。私自身も中学時代は話すことがあまり得意ではなく、声を使わない手話ならもっと話せると思いました。
2021年3月から白河市で「手話カフェ」の活動をスタートし、7月には「チームしゅわしゅわ」を立ち上げました。目指したのは、気軽にふらっと立ち寄れる場所。活動・運営資金は、白河市の地域づくり活性化支援事業の補助金を利用しました。メンバーは白河市内の中高生5名。私は運営・工夫の発案や、当日の流れを担当し、そこからの準備や当日の接客などはメンバー全員で行いました。写真撮影でハンドサインを使う人や手話であいさつしてくれる人もいて活動を通じて多くの人から声を掛けてもらうようになりました。手話の経験がない人や高校生からも「よかったよ」という声をもらい、生きている意味や地域の温かさを再認識できたことが自分自身の成長につながったと思います。
★学生団体「チームしゅわしゅわ」の活動で、2021年には「全国高校生マイプロジェクトアワード2021」文部科学大臣賞を受賞!受賞後のインタビューはこちら

東京でも手話カフェを開催予定。さまざまな「困りごと」を持つ人たちが集まる場所を作りたい。

第一学院を卒業し上京してからは後輩に活動を引き継ぎ、今は主にサポートにあたっています。でも今後も手話カフェの活動をやめるつもりはありません!地元では、長期休暇などで帰省した時にイベントを開く予定です。2022年6月にはバージョンアップした手話カフェを東京で開催する予定です。マイノリティの人たちへの想像や共感を広げる活動にしたいですし、どんな反応があるのか楽しみです。今までの手話カフェは聴覚障害の方を対象にしていましたが、これからは「目に見えない障害」と言われる発達障害や精神疾患の方たちにも気軽に来てもらい、お話できる場所を目指したいです。

みなさんへのメッセージ

現在やりたいことや楽しいことがなかなか見つけられず、苦しい思いをしている人もいるかもしれません。そんな中でも「これやりたい!」という小さな気持ちを大切にして、言語化してみてください。「やってみたい!」が私の高校生活を大きく変えました。必ず、応援してくれる人が現れますし、第一学院は私の「やってみたい!」を応援してくれました。高校生だからできないのではなく、高校生にもできることは思ったよりもたくさんあります! とにかく楽しく、新しいことに挑戦できる高校生活になるよう応援しています。

インタビュー日時:2022年5月