サッカー選手
サッカーを始めたきっかけはよくある話で、兄や近所のお兄ちゃんに憧れを抱いたからです。中学時代はヴェルディのジュニアユースにいて、サッカーの実力を5段階に分けるとしたら、僕は2くらいの選手でした。それでも、プロになりたいという強い想いはありました。
中3の時の監督から、第一学院のサッカー部にチームの先輩が入学していると話を聞いて、第一学院のことを知りました。僕の1学年上や同学年にすごい選手がいて、監督が非常に立派な方というのも、プロを目指すのに最適な環境だと感じました。サッカーの練習に最大限時間が使える通信制という点も、僕には合っていました。
サッカー部は、平日は午前中~午後にかけて練習、夕方にかけて勉強というスタイルです。練習のあとの勉強は大変でしたが、サッカー部のみんなで教えあいながら行いました。サッカー漬けとはいえ、1日オフやフリーの時間もあったので、苦労したという感じはありません。むしろ、通信生だからこそサッカーをメインにした高校生活が送れて良かったと思っています。
最初は嫌だった寮生活も、時間が解決してくれました。今でも同級生と、1ヶ月ならあの生活に戻ってもいいとよく話します。思い入れも思い出も尽きないし、本当に楽しかったです。
先生は優しい方が多くて、分からないところを聞くとうまく導いてくれました。距離感も、友だちに近い良い関係を作ってくれました。サッカー部を応援してくれていて、嬉しかったですね。
中学時代の僕を知っている人はみんな、高校を経て「大人になったね」と言ってくれます。第一学院のサッカー部は上下関係の厳しさはありませんでしたが、寮生活ですし、最低限守らないといけないところはありました。それで成長できたと感じています。
高校は僕にとって本当に大きかったです。ボールコントロールが難しい土のグラウンドで練習したおかげで、技術が上がりました。高校で体も大きくなって、試合にも出させてもらって。中学時代2だったレベルが、3くらいの選手にはなれたと思います。
実力だけでなく運もあったと思います。実力があっても運に恵まれない選手がプロになれないのは、残念ながらよくあることなので。
プロチームに所属している今は応援してくれる方が大勢いますが、高校時代はそうはいきません。でも、第一学院は先生方や高萩の地域の人たちがしっかり応援してくれてすごく嬉しかったですね。今は、勝つとサポーターやファン、観客の方が大きな笑顔で僕たちに声をかけてくれます。昔も今もやっぱり勝利の瞬間は何物にも代えがたいですね。
所属4年目となる今のチームでは、もっとチームを引っ張っていくこと、ひとりの人間としては芯があって頭の回転を早くということを、大事にしています。そのために、サッカーとの向き合い方や柔軟な対応力、年上年下関係なくしっかり意見を言うことは心掛けています。あとはやっぱり、ワールドカップの日本代表に入るために、どうすれば良いかが今の課題ですね。
インタビュー日時:2019年8月
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