水球選手としての自分を信じて突き進むしかない。自分のやりたい水球と勉強を両立していける環境で、充実した毎日です。

PROFILE

水球日本代表(ポセイドンジャパン)/ブルボンウォータクラブ柏崎所属

<2018年>
・FINA 水球ワールドリーグ スーパーファイナル/得点王・ベストプレイヤー(日本代表)
・第18回 アジア球技大会/大会得点王(日本代表)
・第94回 日本選手権 優勝(ブルボンウォーターポロクラブ柏崎)

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水球日本代表のエースとして、国際大会でも活躍している稲場くん。海外への挑戦をキッカケに第一学院に入学し、オリンピックでの活躍を目指して練習に励んでいます。

第一学院には高校3年生の4月に入学しました。高校2年の秋に海外のプロチームへの所属が決まったのですが、高校も卒業したかったんです。それで、海外にいながら卒業を目指せる高校を探していたところ、第一学院なら両立できると感じて入学を決めました。
通信制高校については、インターネットで授業を受ける学校、という程度の印象。しくみは全然知らなかったですね。他の学校も検討したのですが、僕は学校に行くことがほとんどできないから、学校にあまり行かなくても卒業が可能、というのが魅力だったかな。第一学院なら、自分のやりたい水球と勉強を両立していけると強く感じました。

水球を始めたきっかけは、小さい頃から兄妹みんなで水泳に通ってて、先に兄が水球を始めたのですが、そのチームがメンバーを募集していて、兄妹みんな泳げるから一度体験に行ってみようと。それから水球兄妹です(笑)。実は兄・姉も日本代表で、妹も世代別の日本代表選手です。

スクーリングで他キャンパスの子とも友達に!みんなが応援してくれるのが嬉しいです!

日本代表の合宿も海外で行われたりするので、今は海外と日本の往復です。4月はグアム、5月は静岡、6月はギリシャとイタリア、7月は岩手と東京・・・。学校に来る時間どころか、正直休む時間もない感じですが、充実しています。

キャンパスには、日本に戻ってきたら顔を出しています。あまり通えないからみんなと話す機会がほとんどないのが少し寂しいけど、来たら話しかけてくれて嬉しいですね。
あと、スクーリングでも別のキャンパスの子とも仲良くなりました。合宿帰りにスクーリングに行ったのでリュックにJAPANって書いてて。なんで?って聞かれて説明したら、すごい盛り上がってあだ名が「ジャパン」に(笑)。スクーリングは不安もあったし、まさか友達ができるとは思っていなかったから、みんなで写真撮ったりLINE交換したり、すごく楽しかった思い出です。
ただ、みんな水球知らなかったんですけどね(笑)。僕は水球をメジャーにしたいという想いがあって・・・。リオオリンピックに32年ぶりに日本が出場してから、だんだん認知度は上がってきていると思います。だから僕が活躍して、友達から広めていきたいですね。

合宿中の強い味方がタブレット。勉強がタブレットでできるのは自分にとても合っています。

勉強は教科書とノートを使ってやるものだと思っていたから、第一学院でも、授業は映像で見て、レポートはプリントだと思ってたんです。でも第一学院は映像もレポートも全部タブレット。最初はビックリしたけど、すぐに慣れました。
僕は合宿の時に持って行って、移動などのスキマ時間にレポートに取り組んでいます。先生から、早めに終わらせたらその分競技に集中できるよってアドバイスされて、もうほとんど終わりました。映像を見たらレポートができるようになっているから、スムーズに進んだかな。僕みたいに、移動時間が多い人にはピッタリの学習方法だと思います。

当面の目標はもちろん、東京オリンピックに出場して、得点王やMVPを獲得すること。いかに結果を残せるか、そのために今から準備していきたいです。

今後の目標としては、まずは2020年東京オリンピックに日本代表として出場して、得点王やMVPという個人的な賞が獲れたらと思っています。
僕、国内では負ける選手はいないと思っています。特に、同年代の選手には絶対負けたくない。フィジカル面や技術面、泳ぎの面では負けるものがあるかもしれないけど、総合的に見たら負ける気はしないです。だから東京オリンピック出場は絶対で、後はいかに結果を残せるかと思っています。水球はオリンピックでまだ勝ったことがないので、優勝は厳しいかもしれないけれど、まずはベスト4を目指して、その中で活躍できるように体づくりをしていきたいです。
東京オリンピック後は、僕は水球を始めたときからイタリアⅠ部リーグの「プロレッコ」というチームに入りたいと思っていたので、挑戦したいですね。プロレッコはチームに穴がなくて全員一流の選手ばかりの集団で、映像や試合を見てすごいなってずっと憧れです。

目の前のことを一つずつ頑張れば、そのことが自分の次の道に繋がる、という恩師(中学の時の監督)の言葉が心に残っています。その言葉を胸に、一つずつの大会を頑張っていきたいと思います。

みなさんへのメッセージ

僕はほとんど水球しかしてきていなくて・・・水球に賭けてきました。
もし本当にやりたいことがあるなら、自分を信じて突き進むしかないと思います。一つのことに賭けてみて、もしダメになったときに他の道を探したら良いと思っています。
やる気があれば自分の努力次第でどうにでもなるし、自分を信じてその道を極めていくしかない。僕は今後もその気持ちで突き進んでいきたいです。

インタビュー日時:2018年9月