第一学院は“第2の実家”。一歩ずつ、前に踏み出す勇気を持つことができました。

PROFILE

秋田大学理工学部 在学中<取材時>

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第一学院の自由な校風にひかれて、高校1年生をやり直す決意をしました

僕は県立の進学校に入学したのですが、友人関係に悩んで高校1年の夏休み明けから学校に行くのが億劫になってしまいました。家にこもりがちとなり、「どうして自分はこうなんだろう、もうどうにでもなれ!」と自暴自棄になっていました。心配した母が第一学院のことを調べてくれて、もう一度、高校1年生からやり直そうと転校を決めました。第一学院を選んだのは、キャンパスがあって通うこともできるから。当時の自分には難しかったけど、登校するというのが大事だと思っていたんです。
最初に見学に行って先生と少し話をしたときに、とても親身になってくれたことや、キャンパスの自由な雰囲気も魅力的でした。

「毎日、通うのが楽しい!」 そういう風に思える自分の変化に驚きました

翌年5月に転入し、2度目の高校1年生として再スタートしました。最初は週2回、夏休み明けからは毎日通うようになりました。僕はゲームが好きなんですが、入学してすぐにゲーム好きの友人ができて、授業の空き時間や放課後などによく一緒に遊んでいました。以前通っていた高校は校内でスマホ禁止だったので、休み時間に自分のしたいことができるということすら新鮮でした。こんなに自由でいいの?って思うくらいに。なにより、登校すること自体が楽しい!と思える自分にびっくりしました。学校に行くのが辛かった自分には、それが一番嬉しいことでした。

話すのは苦手だけど、同じように悩んでいる人の心に届けたい

文化祭で実行委員長をやったり、地域活性化イベントや地元のJリーグチーム「ブラウブリッツ秋田」のボランティアへの参加、授業の一環でFM秋田に出演させていただいたことはとても印象に残っています。それまでは人を引っ張っていくような経験がなかったのですが、様々な経験を通じて少しずつ積極的に行動できるようになったのだと思います。卒業してからもなにか恩返しができたらと思って、ピアサポート活動を続けています。最近では、在校生に向けて「夢授業」のお手伝いをさせていただいきました。人前で話すことは苦手だし、まして学校に行けなかった時、自分にとってネガティブな経験を誰かに話すなど以前なら考えられなかったのですが、こんな自分でも同じように悩んでいる誰かの参考にしてもらえば、と思うようになったんです。
第一学院に入学してから、自分の気持ちを整理して、少しずつ、一歩ずつでも前に踏み出してみようと思えるようになりました。人に自慢できるようなことはしてなくても、これは自分自身の成長だと思っています。

自分のペースで進められる学習法で大学に合格!

3年生から特別進学コースに進んだのですが、実は2年の終わりまで大学に進学することすら決めていませんでした。スクーリングに参加した時に、授業の合間に先生から雑談のような感じで「卒業後はどうするの?」って聞かれたんです。その時まで進学のことは考えてなくて、なんとなく専門学校に行くんだろうなって思っていたのに「大学に行きたい」と答えていました。それで、なんで自分は大学行きたいって言ったんだろう?って自分自身に問いかけて、「本当は大学に進んで勉強したい」という自分の本心に気づいたんです。
でもそれから受験勉強スタートでは遅いくらいなので、相当頑張らないといけません。希望する学部は理系でしたが、センター試験では大の苦手だった古典や漢文も必要です。午前中はキャンパスのパソコンのある教室でウイングネットを利用して勉強し、午後は家で勉強しました。全日制高校の授業だと、みんな一律に同じことを学ばないといけませんが、ウイングネットなら得意な分野は軽くすませて、苦手な科目やわからないところは好きなだけ時間をかけることができるので、自分にはぴったりな学習法だったと思います。

将来、なにをしていても一本芯が通った人間に成長していきたい

大学では物質の性質など材料系の勉強をしています。理系なのでレポートや実験が多くて大変ですが、希望の分野だったので、日々勉強に励んでいるという毎日です。
この学部に進もうと思ったのは、高2のときに家を新しく建てたことを機に、建材などの材料に興味をもったからです。家を建てるときに同じ性質で安い代替材料に置き換えることができることなどから、物質の性質とか代替材料を研究する分野を知りました。それまで全く関心がない世界でしたが急に興味が湧いてきて、深く勉強したいなと思ったんです。将来どういう仕事をしたいとかは具体的にまだ考えていませんが、どんなことをするにしても、自分に自信をもってやっていきたい。一本芯が通っている人になれればいいかなと思っています。そんな風に思えるようになったのも、第一学院で少しずつ前に進み、自信をつけていくことができたからだと思います。

みなさんへのメッセージ

第一学院は先生がとても身近な存在です。踏み込んでほしくないところは避けつつ、かなり深いところまで寄り添ってくれる先生ばかりです。卒業後もピアサポート活動をしていますが、先生たちは在学中と変わらず接してくれます。自分にとって第一学院は“第2の実家”という感じです。
自分自身がそうだったのですが、悩んでいるときは誰もわかってくれないと思ってしまいます。でも、今振り返ってみると、家族や先生が支えてくれていたことがわかります。今悩んでいる人も、誰かの支えがあって、応援してくれる人がいるということに気づいてほしいなと思います。

インタビュー日時:2020年3月