卒業生(芸能コース)
第一学院に来る前に通っていた高校では野球をしていましたが、挫折をして辞めることになりました。辞める時は自分で決断して、親とも大喧嘩をしたのに、途方に暮れて、とてもつらい時期があって、「全部どうにでもなっちゃえ」って思ったりしていました。そんなときに友達がファンだと言っていたアーティストの歌をきいたんです。その方の歌は力強くて、 勇気をたくさんもらいました。そして「自分も人の背中を押せる人間になりたい」という気持ちが強くなり、歌をはじめとして芸能を総合的に学べて、高校も卒業できる方法を探すことにしました。
そこで出会ったのが、渡辺プロダクショングループの「渡辺高等学院」と連携している第一学院の「芸能コース」でした。親は最初は反対しましたが、やるならきちんと学びたい、という思いを伝えて、最終的には応援してくれることになりました。
芸能コースでは芸能を総合的に学ぶ「エンターテイメント総合」カリキュラムを選択していたので、演技をメインに、モデルやアクション、音楽のことも学びました。
ここでは芸能の講師の先生方がとても熱心に教えてくださいます。なので「自分ももっと頑張らなきゃ。来週こそは先生を驚かせてやろう!」というモチベーションで、本気で向き合う時間が長かったです。
クラスの人数はそれほど多くなくて、高校時代は何をするにも一緒。転校する前にはあまり想像していなかったのですが、授業の合間にふざけて盛り上がったり、良い意味で普通の高校生と同じ部分もあって、めりはりのある濃密な2年間でした。
それから僕は第一学院で、素直になった、と思います。先生方からよく言われるのは入学した頃の僕は「トガってた」「肝が据わっているように見えた」。あんまり良い印象ではないですよね(笑)。意識して変えていったわけではないのですが、以前の僕は、大人を信じきれない部分があったのかもしれません。でもここでは、先生方がたくさん話を聞いてくださって、自然に変わっていったんだと思います。
第一学院の勉強は、教科書を見ながらレポートをしたり、勉強が苦手な人でもわかりやすいと思います。僕は「レポートだけは一生懸命」を習慣にしていて、短い時間で集中して取り組んでいました。これは結構充実感があって、中学校の時は勉強がキライだったんですが、第一学院で勉強した時に、もう一回、勉強したいなと思えたんです。
いまは高校卒業後1年目。国際関係のコースのある大学に進学し、同時に自分の転機になった音楽の土台をしっかりと固めるために「ワタナベエンターテイメントカレッジ」に1年間通うことにしました。
将来は、たくさんの方にライブをとおして勇気を持ってもらったり、感動してもらえるようなアーティストを目指しています。大学では、社会情勢についての講義もあるのですが、日本にも世界にも、経済的に苦しかったり、いろいろなことで苦しんでいる方々がいることを改めて学んでいます。僕はライブが好きで、好きな歌を聴いた時に涙が出てきたりします。そしていつも勇気をもらっています。どんな境遇にある方とも、そんな熱量を共有できたらなと考えています。
インタビュー日時:2018年6月
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