レポート
高校生でも学べるお金の仕組みについて プロトレーダー／YouTuber NOBUさんによる特別授業を行いました。
第一学院高等学校では、各業界で活躍しているプロフェッショナルから「オフラインとオンラインの両特性を生かしたハイブリッド型のキャリア教育」の一環として「チャレンジレッスン」（詳しくは★こちら★）を実施しています。
今年度第一回目となるチャレンジレッスンでは、「お金を追求し続けると到達する領域～哲学の追求～」についてプロトレーダー／YouTuberとしても活躍されているNOBUさんによるオンライン授業を実施しました 。今年度より、高校家庭科で「資産形成」の授業が必修となることもきっかけとなり、トレーダーからお金の仕組みについて分かりやすく学びました。
資産形成の金融商品への理解を高校で学び、お金と上手に関わることで、これからの生き方の選択肢が広がるとも言われていることから、授業では、投資の有効性についてお話いただきました。投資だけでなく、「自分が苦しい時にどうふるまうことが大切なのか」、その経験がトレードにも活かされ、「自分を上手く抑えることができる人が投資では勝つことができる」というような、自分自身の感情や状況と付き合う術についてもお話し頂きました。
「今の自分がもし90才になったとしたら、自分は何を望むだろうか？」という問いかけで、自分事として考えるワークの時間もあり、学生年代にたくさんのチャレンジをする事の大切さ、そして今生きているということがどれだけ幸せか、ということを伝えて頂きました。
アンケートを実施したところ、投資に興味を持っている生徒も多くて驚きでした！
今回のチャレンジレッスンは投資をテーマに、難しい事と思っているハードルを下げ興味を持つ入口となり、生徒一人ひとりが資産形成や将来について考える機会につながればと思います。
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★授業後NOBUさんにお話を伺いました！★
―チャレンジレッスンの授業を終えて率直な感想をお聞かせください。
本当に楽しかったです！高校生に向けて話をするのが初めてだったので、社会人と学生の狭間にいる高校生は、さまざまなことを考える思春期の真只中にいるみなさんに話をさせていただいたというのは、非常に貴重な経験で、僕自身が楽しかったです！「S＆P500はいつ買ったらいいですか」と次の投資を何にしようかと考えている生徒もいて、大人顔負けの質問には驚きました。
―この春から高校生が資産形成について学ぶことに対してどう思われましたか。
一言で言うと「アレルギーを取る」ことだと思います。大人になっても、お金の運用について高校生のときに勉強してこなかったから、資産運用って怖いもの、株は怖いものとイメージしている風潮があり、それがアレルギーになっている為、マネースクールや勉強会で教わっても、結局怖いから止めておこうとなってしまう。そのようなアレルギーを払拭するという意味において高校生の頃から、お金について、資産形成を勉強する事は非常に重要ですね。
その中で注意して欲しいのは、何でも鵜呑みにせずに、「自分で本当かどうかを調べる事が大切」になります。今、本当に資産形成が大事なのか、実は預金の方が今の時期はいいのではないかとか、何でもそうですけど、疑う事は大事です。疑って自分の視野を広く持って、疑って調べては、やっぱり間違いないというところまでいかないと学びにならないですね。そのときはNOBU塾のYouTube動画を参考にしていただければいいと思います（笑）。
―実際の生徒たちの反応を見て印象的なことなどありましたか。
びっくりしたのが、「過去の自分に戻って30分話ができたらどう思いますか？」という質問の回答が感動的でした。私が思っていた高校生って効率的に勉強して、空いた時間でどう遊ぶかとか、そういう事を考えているのかなと思ったけど「勉強するように言う」という回答が一番多くて、みんなすごい真剣に自分に向き合っていることにすごく感動してしまって、そのことが今日、時間を共にさせてもらった中での喜びの一つですね。
―第一学院は通信制高校ですが、通信制高校のシステムはご存知でしたでしょうか。
定時制とか全日制は知っていましたが、通信制高校についてはあまり知らなかったのですが･･･、通信制の大学があることに気づいて「通信制はいいな！」と思っていたのですが、高校にもあったことに驚いています。だって通信制っていいじゃないですか！例えばYouTuberになろうと思っても、全日制の高校だと難しいけど、通信制ならば通いながらYouTuberの仕事もしながら勉強もできることは、他にない環境ですよね。自分の個性を発揮できる環境が整っていて、移動の時間も無駄にならないしとてもいいと思います。今の通信制高校は、能動的に選ぶ選択肢になってきていると思いましたね。
―オンライン上のやりとりでしたが、第一学院の生徒に対して何か印象を持たれたことなどがありましたら、お聞かせください。
魂でぶつかってきてくれる感じが高校生の良さという感じを受けましたので、みんなにハグして歩き回りたいぐらいの嬉しい気持ちでした。生徒さんたちは、ストイックに自分に対して向き合っている生徒が多いと思いました。自分の全てが嫌いだというのは、私からしたら素晴らしいことですね。嫌いって思えるからこそ、好きになる転換が起きたときの爆発力ってすごいから、嫌いと思える時期を経験していることは、次への1本の起爆剤になるのです。大きくジャンプする時に、1度膝を曲げないと勢いがつきませんよね！そういった経験談を通して様々な人にお話をしていく中で、自分が嫌いだって言っている人たちにもアドバイスできる立場も担える訳ですから、将来の選択肢が広がるという意味においても、自分が嫌いだと思っている時期をちゃんと作ることができた子どもと、自分をずっと好きなままの子どもと比べると、前者の方が私は将来の選択肢は広がると思います。
―今の仕事をやっていてよかったなと思う瞬間はありますか？
私のチャンネルは日本語でYoutube配信をしていますが、海外在住の日本人の方も見てくれていて、アメリカ、タイ、マレーシアなどにいる方から連絡をもらったりすることで、様々な人の輪が広がっていくことですね。日本の地域とか日本だけに留まらないで、世界に広げていけることがいいです！
トレードについて配信していると、時に大損して悩んでいる方からメッセージを頂くことがあって、そこで回答させてもらったことで、考えを改めて生きていこうと思いますっていうふうに言ってくれたこともありました。命を救えたとは思ってはいないけど、悩んでいる方に何か新しい刺激をお伝えして、明るい方向に軸足を切り替えるっていう機会を作ることができる立場もいただいていることは、今の仕事をやっていて本当によかったと実感しています。
―現在進路に悩んでいる高校生や第一学院生にメッセージをお願いいたします。
悩んでいるときって、「逃げる」という選択肢と「ぶつかる」という選択肢の二つだと思うんですね。個人的には「ぶつかる」を選んで欲しいなと思っていて、何故ならその方が失敗できるからです。ぶつかる理由っていうのは、ぶつかり続けていることで、とんでもない奇跡が起きる世界に繋がるからです。私の体験として、寝る間も惜しんで司法試験の勉強を本気でやっていたので、行政書士や宅建の資格も取れましたし、野村証券の最後の面接では自分の想いを泣きながら話したんですよ。そういった姿勢に感銘を受けたということで合格できた経験もありました。自分自身の経験から真剣に何でもいいから思いっきりぶつかると、何かとんでもない奇跡が起きて、進路が思い描いた通りじゃなくても、逆にこっちに進んで良かったことで、今の自分があるので、「ぶつかる」ということは大事だと思っています。
NOBUさん、貴重なお話を本当にありがとうございました！
■講師プロフィール
大学卒業後、2005年野村證券（京都支店）入社、2009年ソニー生命（代理店営業本部）、2014年会計事務所勤務・兼業で量子力学コンサルティング業を経営とキャリアを積む。現在はプロトレーダー兼YouTuberとして活動。趣味は量子力学の研究・ 総合格闘技・宇宙全般に関することの検証。
YouTubeチャンネル「NOBU塾」は★こちら★
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チャレンジレッスンについては★こちら★
2021年度の授業の様子は★こちら★
※2022年度のチャレンジレッスンはこの後も、イベントプロデューサー、発明家、ポジティブ・クリエイターなどさまざまなジャンルのプロフェッショナルの講師の方をお迎えする予定です！
