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分身ロボット「OriHime」開発者の吉藤オリィさんによるチャレンジレッスンを行いました!

第一学院高等学校では、各業界で活躍しているプロフェッショナルから学ぶ「チャレンジレッスン▶詳しくはこちら」を実施しています。

今年度第四回目となるチャレンジレッスンは、「人類の孤独を解消する」ことを目的とした分身ロボットOriHime(オリヒメ)を開発し、株式会社オリィ研究所を設立した吉藤オリィさんを講師にお迎えしました。

「"対孤独の発明家"が描くテクノロジー社会のありかた」をテーマに、東京のスタジオと全国のキャンパスをオンラインでつないだライブ配信授業を11月1日(月)・11月8日(月)の2日間、2週に渡って行いました。

 

授業では、吉藤さんが代表取締役社長を務める株式会社オリィ研究所を設立するまでの経緯や、OriHime開発秘話などたくさんのお話を聞くことができました!

貴重なエピソードに、みんな真剣に聞き入ってしまいましたね。

 

その後は、身の回りのできないことや困っていることから解決案を考えるワークを行いました。また、その困りごとや解決案から、実際にどのような世の中のサービスが必要か、こんなサービスがあったら、もっと世の中が良くなるのに!という視点まで考えを深めていきました。タブレット端末に各自が入力したものに対して、フィードバックをいただくことで、更に考えを深めることができましたね。

 

今回の学びを通して、生徒一人ひとりが先を見通す力を身につけ、将来についてより考える機会につなげてほしいと思います。

 

 

★授業後「吉藤オリィ」さんにお話を伺いました!★

 

●色々な人に出会って話を聞いてみてほしい!

―授業を終えてみて、いかがでしたか?

生徒さんたちからコメントや絵(図)でのリアクションが得られるような授業は、今どきでとてもクリエイティブな発想ができて良かったです。

 

―「OriHime」を開発するまでのお話をお聞かせください。

自分の分身というか、自分の身体がもう一つあったらいいのにという想いから「OriHime」を作りました。作ろうと決心してひたすら手を動かして創り上げるまで1年半ぐらいかかりました。

全く新しいことをやろうとすると理解されないことが多いので、理解が得られない中でどうやっていくかということが難しかったですが、ひたすら手を動かし続けて、諦めずにやり続けました。

 

—授業の中で「人生を変えていくのは人との出会いと憧れ」というお言葉をいただきましたが、出会いがきっかけでご自身に変化があったことを教えてください。

 私は小学校5年から中学校2年まで不登校だったのですが、多分その出会いと憧れがなければ私は不登校から復帰もしていないと思います。また、研究者の道に進んだことや、早稲田大学に声がかかって入学したことも人とのご縁です。その後中退しましたが、そこで会社を作らないかという仲間との出会いによって会社を立ち上げたこと、番田雄太という「OriHime」を使った初めてのパイロットとの出会いなど、さまざまな出会いから自分自身変わっていったということが圧倒的に多いのを感じますね。

 

―今の仕事をやっていてよかったなと思う瞬間はありますか?

 関わった人たちが活躍していることが一番嬉しいです。自分が行ったことや関わったことによって仲間が何か活躍していたり、大学に進学したり、賞を取ったり、自分以外の人たちの活躍を見るのが最近は嬉しいですね。一人で何か作って賞をいただくというよりも、仲間たちと一緒に作って喜びを分かち合えることが嬉しいと感じるのが自分の中での変化でしょうか。

 

―逆に挫けそうなときやはどのように乗り越えてきましたか?

 私は何かをしたいというモチベーションが続かなくなったときは、休憩したほうがいいと思っています。別のことをして、また戻ってくるというのでもいいのではないでしょうか。それよりも無理をすることで、やりたかったことがやらなくてはならないことに変わって、嫌いになっていくほうが良くないと思っています。やりたくなるまで待つのではなくて、別のことをやりながら、興味を広げたり、他の人が面白いと思っていることなどさまざまなことをやってみたらいいのではないかと思います。

 

―最後に第一学院生に向けてメッセージをお願いします!

 理解されないことをやり続けるのは難しいことなのですけれども、それでも何か自分の中で、本当に良いと思ったことを辞めないでほしいと思っています。他の人が何と言おうと、自分の中でこれめっちゃいいじゃん!って思ったものって、本当にその良さは他に伝播していくこともあったりすることもあるんですよね。センスや好きとか嫌いとか、生き方というものに対して、正解は全然ないので、自分なりの答えとか、正解をうまく見つけていただいて、それを広めていってほしいです。自分が本当に続けていられるものに出会って、これからも続けていけるような環境を作っていってもらいたいなと思っています。

また、人生というのは、出会いと憧れによって変質すると思っています。自分からこういうことがやりたいというようなことに出会うことが難しいかもしれませんが、周りに魅力的なことを取り組んでいる人がいると思います。そういった人のそばにいたり、その人がやっているイベントに参加してみたりするのはいいことですし、いろいろな人と出会って話を聞いてみることは諦めずにやってほしいです。

 

 吉藤オリィさん、貴重なお話を本当にありがとうございました!

第一学院高等学校では、今後の一人ひとりの高校生活とチャレンジをサポートしていきます。

 

★これまでのチャレンジレッスンの授業について★

・第一回(講師:島田秀平さん)の様子はこちら

・第二回(講師:モノマネ芸人ホリさん)の様子

▶Part1はこちら

▶Part2はこちら

・第三回(講師:ダンス系Youtuberチェゴさん)の様子はこちら

吉藤さんの今後の展望は、もっと分身ロボットカフェ を広げていくことだということです!
たくさんの困りごとが全国の生徒たちから 届きました!
生徒たちからのたくさんの質問にも答えていただきました♪
吉藤さんの原点について貴重なお話をお聞きすることができました☆