ゴルファー
10歳の頃、お父さんにゴルフの練習場に連れて行ってもらって、ゴルフに興味を持つようになりました。クラブでボールを打つ感覚が気持ちよかったんです。最初はうまく当たらなかったのですが、一発だけすごく当たって、「面白い!」と感じ、そこからどんどん好きになりました。
お父さんとは2回くらい練習場に行きましたが、「それほど好きなら、ちゃんとゴルフスクールに行った方がいい」となって本格的に習うことになりました。私は北海道生まれなのですが、北海道で一番強い子が同じスクールに通っていました。今はプロとして活躍している小祝さくらさんです。「すごく上手い人だな~、こんな人になりたいな~」と思って、コーチに「小祝さんと同じコースに入りたい!」と言ったら「一生懸命やるならいいよ」とOKしてくれました。それで、入ったのがプロ育成コース(笑)。ゴルフを始めて半年くらいでプロを目指すことになりました。
毎日の練習は、朝、起きて練習に行って、ジョギングをします。それからラウンドに出られる日はラウンドを回っています。試合時に対処する、ラウンドに出る練習を一番大事にしています。
ゴルフにはトレーニングも含めると8時間くらいは費やしていますね。練習の合間にオフの日を入れる人もいますが、私は休まないことが多いです。練習しない日があると調子が悪くなっちゃうんです。雪の日も練習します。土砂降りだと練習ができませんが、そんなときは素振りをしています。第一学院では年に1回のスクーリングがありますが、その時も本校の校庭で素振りをやらせていただきました。
小学校から中学校に進学するとき、福岡にあるゴルフ部の強い学校を選択しました。故郷の北海道だと雪があって、芝で打てる期間が限られるんです。「もっとたくさん練習をしたい」という思いを家族に伝えて、北海道で2位の成績を出して全国大会に出場できる力も付けて、たくさん話し合って、拠点を移すことにしました。
中高一貫校だったのでそのまま高校に進学することもできたのですが、高校は第一学院を選びました。一番の理由はゴルフのため。ゴルフは日中にしかできませんが、全日制の学校だと、授業が終わるともう、3時半とか4時で、練習に使える明るい時間は朝練を入れても数時間だけ。練習のあとに自宅で勉強をして寝るのはどうしても遅くなってしまうんです。実際、中学生の頃はこんな毎日で、疲れてケガも多くなっていたので、環境を変える必要性を感じていたんです。
第一学院は家から近かった、ということもありましたが、タブレットで勉強ができるのも魅力でした。タブレットなら遠征中でも勉強ができるので。
私はキャンパスに通うコースなのでキャンパスの先生がレポートの進捗状況を見てくれたり、アドバイスをくださったりして、助かっています。スクーリングも調整していただいてアメリカ遠征にも行くことができました。もちろん、アメリカでもタブレットでレポートをやっていました。そんなこともいい思い出です。ちょっと特殊だけど。
一般の高校だったらこんな風に国内や海外の遠征には行けなかったと思うんです。おかげで2017年は全国大会で5位になることができました。そして2018年は全国各地で開催される自分が出場するべきすべての大会に出ることができました。これは大きかったし、次につながると思います。
ちゃんと単位を取らないと卒業もできませんから、真面目に勉強には取り組んでいます。得意な科目は現代文で、ニガテなのは数学です。中学校の時は、ゴルフの練習や試合もあって忙しくて、ニガテ科目まで手が回っていなくて、あまり数学の勉強はできませんでした。でも、第一学院だと先生が一から教えてくれて、心強かったです。数学以外は自力で頑張りましたが、数学だけは先生のお世話になりました。
第一学院のキャンパスではいろいろな世界に出会えました。ゴルフが中心の毎日では出会えなかっただろうな、って思います。試合で行けない日もありましたが、キャンパスに行くのが楽しみでした。友達のいろいろな活動や趣味の話を聞かせてもらうのはもちろんですけど、「チャレンジレッスン」もいろいろなお仕事の世界の話が聞けるので毎回楽しみにしてました。学園祭にも参加しましたよ。ちょうど試合の日で、間に合わないかなと思っていたんですが、終わって急いで行って、ギリギリ間に合いました! クラスの受付をやりました(笑)。
ゴルフで一番好きなのは、打つときです。良いスコアが出せたときは嬉しい。もちろん優勝したときが一番、嬉しい。特に逆転優勝は気持ちいいです。
これからはまず、プロテストに合格すること。次にプロの試合に出るための出場権を取ること。そしてゴルフでは最も実力のある選手=賞金女王なので、目標は賞金女王になることです。そして、オリンピックに出て、金メダルを取りたい、さらにはアメリカの女子ツアーで戦える選手になりたいです。
目指す選手像は「真っすぐに遠くに飛ばせて、ピンに近いところにつけられて、パターがちゃんと入る選手」です。ゴルフは総合力が大事、これからも沢山トレーニングをしていきます。
インタビュー日時:2018年12月
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