レポート
「CHARITEENS(チャリティーンズ)」を受講している生徒が、社内研修講師を行いました!
第一学院高等学校では、「授業中に世界を変えよう!」をコンセプトとした新しいカタチの授業「CHARITEENS(チャリティーンズ)」を展開。全国のキャンパスから手を挙げ選抜された生徒がオンラインで繋がりSDGsを学び、世の中に提案を投げかけていく授業を展開しています。
■CHARITEENSについて
社会問題を発見し、解決する方法を探りアクションまで行う経験値向上型の第一学院独自の問題解決型学習(PBL)です。講師には、SDGsに関する書籍含め、経営コンサルとしても活躍中の村尾隆介氏をお迎えし、SDGsに絡めた問題解決を目指して活動しています。
「SDGsの活動」について5月の授業で学んだ生徒が、その後の授業で気になるSDGsについて個人プレゼンが行われました。その回のゲスト講師として、ナミックス代表取締役社長の長井さんがきてくださったことがきっかけとなり、今回の社内研修講師の依頼をいただくことになりました。研修の中で生徒たちが、どんな事を考え、学んだのかご紹介いたします。
★社内研修では、2つのテーマの講義が行われました。
【講義1】 LGBTQについてのプレゼン
重見 葵衣さん(広島キャンパス・2年)が過去に行った動画を使用。
<気づきポイント>
①「言葉選び」(ポリティカル・コレクトレス)
②「~らしさ」「~らしく」を求めない(決めつけたような話し方をしない)
③ 性はグラデーション(メンタルの問題もグラデーション)
④ 社会の幅に合わせて
【講義2】HSP(Highly Sensitive Person:繊細な人)についてプレゼン
藤原 千鶴さん(岡山キャンパス・3年)が過去に行った動画を使用。
<気づきポイント>
① 一番困っているのは、グレーゾーンな人
② ①の人たちへの理解が今後の職場で大切になってくる
③ グレーゾーンを含めると半数の方がHSPかも(村尾さん談)
④ どうしたらトップラインに基準を合わせるのではなく、ボトムラインに合わせて物事を進めることができるのか?
⑤ 誰にでも優しいハートフルな職場づくりと社員間のコミュニケーション
★ 生徒の声 ★
増田 梓紗さん(四ツ谷キャンパス・2年)
講義に参加してみて、これだけ年齢層が大幅に違う場にいたことがなかったので、講義の場に立ってみて新鮮でした。会話で意識していたことは、相手の意見を尊重し、自分の意見と比較することです。自分の意見を比較することで、自分にはない思考を見つけることができると思います。
楽しかったことは、会長さんと話したことや、年上の方の意見に対してフィードバックをしたことです。講義の場に立って、感じたこと、学んだこと色々ありましたが、あの場に立たせていただいたことに感謝したいです。
衣川 克輝さん(横浜キャンパス・3年)
今回の講義で1番気になったこととして「これってどう解決するの?」という質問をされたことです。今回のテーマはLGBTQとHSPという、本当に人それぞれの価値観、受け取り方などのある問題に対して、「これはやめた方がいいですか?」などと質問されたことに少し困惑しました。しかし、私個人としては「一人ひとりコミュニケーションをしっかりととって、何をして欲しいのか、何をされたくないのかを聞き入れること」が大切なのではないかとその場では答えました。そのために「アライ宣言」というものがあると思いましたし、今すぐ解決法を求めるもの少し違うのではないかと思いました。
私が会話で意識していた事としては、真っ先に自分から話すことでした。特に今回では自分が探究してきた内容ということもあり、自ら自分の考えや伝えたいことを話すことを優先しました。その後に他の方が抱えている疑問について説明していくという流れが作れたので、とても盛り上がることが出来たのではないかなと思いました。
最初から最後まで、いつもとは違う場所で、いつもとは違う雰囲気で、いつもとは違う方々と様々なお話をさせて頂いて本当に濃い一日だと感じました。その中でも講義でのディスカッションは社員の方々ととても楽しく、様々な疑問について探究できたことはとても貴重な体験でとても楽しかったです。
LGBTQもHSPもこれからの企業に求められる課題でもあり、まだ知られていないことでもあるため、新しい考え方への気づきとなる重要な講義となりました。株式会社ナミックス様でもこれから迎え入れる新入社員に対して、どう接して行ったら良いのか、これまで意識していなかった新しい気づきを生徒とのコミュニケーションを通じて、改めて考える良い機会になりました。
今後の仕事の中でも意識していく必要がある「重要な課題」だと改めて実感し意識づけていくと伺っております。そして講義の中で、「私は昔から血液型で性格を決めつけられるのが嫌いだったが、このような決めつけが他のことでも気をつけなくてはいけないことなのだと改めて実感しました。」とのお言葉もいただいております。
生徒も社会人と意見を交わしあう体験ができたことで、いつもとは違った視点から思考することで、自分の考えを伝えていくためにはどうしたらいいのかを学ぶ大切な機会をいただきました。これから社会に出たときにも問題解決の意識を持って活躍してほしいと思います。
ご協力いただきました株式会社ナミックス様、ありがとうございました!
■株式会社ナミックス様について
主に化粧品業界、製薬業界向けの産業機械の設計、製造、販売を行なう。お客さま自身が気づきにくい課題にまで注目して製作するなど、顧客感動度を追いかけるモノづくりを心がけている会社。今回の導入きっかけは、6月にアライ宣言(※)を行ったことに加え、以前よりCHARITEENSの活動に参加いただき生徒たちのアイディアに関心をお持ちいただいていたという理由もありCHARITEENSに賛同し、ご協力いただきました。
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※ アライとは:LGBTQ +当事者たちに共感し、寄り添いたいと考え、支援する人を指す言葉。「味方」や「仲間」、「同盟」を意味する英単語「ally」が由来で、正式にはストレートアライ(Straight Ally)という。「LGBTQ +フレンドリーな人」と類似した意味を持つが、「アライ」は「フレンドリー」よりさらに一歩進んで、より積極的に支援してくれる人、例えばLGBTQ +の社会的地位向上や権利擁護、平等の達成のための運動などに協働してくれる人を指す。
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前回の紹介記事については★こちら★