豊橋キャンパスブログ

【生徒より】さとのばプログラム②

前回に引き続き、生徒が記事を書いてくれています!(1日目については、【生徒より】さとのばプログラム①をご覧ください)



2日目では、主に京都の食について学びました。最初は「おだしのうね乃」に訪れて、代表取締役の釆野さんにお話を伺いました。

昔ながらの製造の仕方で、少ない鰹からたくさんの出汁が取れるような鰹節作りに勤しんでいました。

工場見学もさせて頂いて、削りたての鰹節を味見させてもらいました。釆野さんは「出汁は縁の下の力持ち。出汁が主役になってはいけないんです。脇役を誇りを持ってやっているんですから。」とおっしゃっていました。

味噌汁でもスープでも、出汁が味噌やコンソメの代わりになることは出来ない。けれど主役を引き立たせることは出来る。出汁がいかに脇役らしく主役を支えるか、という問題に全力で向き合っている大人の姿を見て、私はとてもかっこいいなと思いました。


次に保育園を営んでいる肉屋さん、「南山」に訪れ、代表取締役 会長の楠本さんにお話を伺いました。

「南山」では、保育園、焼肉屋、肉屋を営んでおり、焼肉屋の建物はダムの建設で沈んでしまうはずだった家を運んで改装したものだと笑顔で教えてくれました。保育園でも食育に力を入れているそうで、「食べることは生きること。」を大事にしていました。幼い頃から食に触れることで、料理になる前の食材の形を知り、生きることに繋がる食を大事にしてほしいという思いから食育をテーマにしているんだとか。園児に合わせた高さの台やコンロも置いてあって自分も「食」にもう少し目を向けたいなと思いました。


2日目には自由時間がありました。

他のメンバーはカフェに行ったり、お土産を買いに行ったりする中、私はQUESTION (学生が集まれる場所)に残り、2日目にずっと同行してくださっていた第一学院の東京事務局の方や、フリーで活動されているカメラマンの方、コーディネーターの方とお話させて頂きました。自分自身の話を聞いて頂いたり、カメラマンさんの高校生の時の話を伺ったり、さとのば大学やmanagara大学のことを教えて頂いたり。親や親戚、先生以外の大人に真剣に進路の相談や自分の未来の話をすることがなかなか無いので、一時間半くらいでしたがとても有意義で居心地の良い空間でした。

 

2日目最後には京都の八百屋さん、「西喜商店」の近藤さんにお話を伺いました。

食品ロス削減を目指していて、行き場を失った野菜を引き取りSNSなどでレスキューしてくれる人を探したり、水族館などに安く売ったり。出荷する予定で綺麗に梱包された野菜は売れなければゴミになるしか無い、それではいつまで経っても食品ロスは減らない、と近藤さんは語ってくれました。

 

2日目ではこのまま現状維持ではダメだと思った大人が立ち上がって事業を行なっていて、自分の未来が今ある会社に就職するだけではないんだなと進路の幅が広がった1日でした。



3日目に続く…

お出汁の昆布の実物を見せていただきました
園児の食育や牛の実態についてお話してくださった楠本さん
お肉の保管や解体作業も見せていただきました。迫力が凄かったです
ダムに沈んでしまうはずだった家屋
八百屋さんのお仕事を教えてくださった近藤さん