スポーツクライミングの日本代表になって、オリンピックに出場するのが目標。僕にとっての挑戦は、「わくわくして楽しく感じる」こと。

PROFILE

2002年12月15日生まれ 愛知県出身
2017年第72回国民体育大会山岳競技 少年男子ボルダリング競技 第6位
2017年国民体育大会第38回東海ブロック大会 少年男子山岳競技 第1位
2018年国民体育大会東海ブロック大会山岳競技 優勝
2018年ボルダリングユース 日本選手権 第8位
2019年国民体育大会 本大会山岳競技 第6位

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クライミングの練習時間を優先したくて第一学院高校へ。

スポーツクライミングを始めるようになったきっかけは、小学校4年生のとき、趣味でクライミングをやっていた父から「学校でやる部活の代わりにやってみないか」と言われて、やってみたら楽しかったからです。その頃はまだ、スポーツクライミングは今ほど知られていませんでしたね。それから中学校でも学校の部活には入らずクライミングに専念していました。
高校に進学するとき、クライミングの練習にもっと時間を割きたかったので、通信制の学校を選ぶことにしたんです。通信制高校に抵抗はありませんでしたね。第一学院のことは親がパンフレットをもらってきてくれて知りました。第一学院のパンフレットは他の学校より詳しく書いてあったし、何度かオープンスクールに参加して雰囲気が良く「ここがいいな」と思って、入学を決めました。

iPadで勉強するのは画期的、限られた時間を使って、遠征時にもレポートを進めることができます。

今は週に2日通学するコースで学んでいます。朝起きて、学校に行って、帰ったらご飯を食べてクライミングの練習に行きます。曜日によって違いますが、学校のある日は、だいたい1日4時間くらい、学校のない日は10時間くらいジムで登り続けることも。練習のない日は、家で休んでいるか、身体のメンテナンスのために病院に行ってます。第一学院に入学して驚いたのは、他のクラスの生徒と一緒に授業を受けること。色々なレベルの授業があるので、自分のペースで勉強できるのが良いところだと思います。また、iPadで学習するのは画期的だと思いました。通信制といえば、パソコンを使って動画を見て学習し、紙に文字でレポートを書いて提出するものだと勝手にイメージしていたんです。でも、授業の視聴から課題提出までをiPad1つで全部できる。持ち運びもできるから、大会があるときは、iPadを持って行って、会場で勉強したり…しなかったり…します(笑)。映像授業もとても分かりやすいので、苦手教科もなんとかこなしています。

日本代表になってオリンピックに出場することが目標です!

目標は、国内の大会で優勝して、日本代表として世界大会に出場することです。今師事しているコーチからはまだまだ学ぶことがたくさんあるので、卒業後も愛知県を拠点に練習を続けるつもりですが、技術を高めるためにもたくさんのフィールドを経験したいです。あとは2020年の東京オリンピックから正式種目となったスポーツクライミングでオリンピックに出場することです。2024年、パリで開催されるオリンピック出場が目標です。スポーツクライミングには、いくつ登れるかを競う「ボルダリング」と、どこまで登れるかを競う「リード」、速さを競う「スピード」があります。僕が得意なのはボルダリング。リードとスピードの練習もやらないといけないんですけどね…。実は、海外ではスピードを練習できる壁があるのですが、日本にできたのは最近。そもそも練習できる環境が整っていなかったんです。これからは日本でもスポーツクライミングの環境もよくなって行くと思うので、しっかり練習して、勝てる選手になりたいです。

みなさんへのメッセージ

やらないより、やってできない方が良いと思います。行きつく先の結果はたとえ同じだとしても、挑戦はしたいほうがいい。
僕にとって挑戦とは、大きな大会に出ることではなくて、ただ、わくわくして楽しく感じることです。負けたら悔しいけれど、それでくじけることはありません。自分より強い選手がいることにわくわくします。
第一学院を卒業した先輩の楢崎明智選手のような「すごいな」と思う人はいますが、誰かを目標にする、というのはありません。同年代の選手はライバル。でも、自分は自分。いつも自分がわくわくすることを大切にしていますし、僕はこれからも様々なことにわくわくして挑戦したいと思っています。

インタビュー日時:2019年12月