盛岡キャンパスブログ

第一回 夢授業「南部鉄瓶 その美と技~継ぐもの継がれるもの~」

今年度第1回の夢授業(地域の方々による職業講話)を行いました。

記念すべき1回目の講師は南部鉄瓶職人の小泉岳広さん(第11代小泉仁左衛門 襲名予定)です。地域の伝統工芸品でありながら、普段あまり接する機会のない南部鉄瓶について、歴史や製作方法、海外での販路拡大など、色々な事を教えていただきました。アジアを中心に最近、大人気ということで、台湾で製作された小泉さんの番組などの映像も交えながら、伝統を受け継ぐことの大切さや苦労、あるいは喜びなどもお話しいただきました。

海外で人気が出る前は、業界全体が苦しい時期もあったとのことで、「諦めなければいつかチャンスがやってくる」との言葉に刺激を受けた生徒も多かったです。

最後に、普通のやかん、一般的な南部鉄瓶、砂鉄鉄瓶(江戸時代のお金を材料に制作した、希少価値のある鉄瓶)で沸かしたお湯の飲み比べをしました。ほとんどの生徒が、3つの味の違いを当てて、小泉さんもびっくり!でした。砂鉄鉄瓶の白湯のまろやかで甘みのある味に、癒されました。

授業後、砂鉄鉄瓶でカップラーメンやスープを作ってみた生徒や先生も(^^♪感想は、「やっぱりいつもよりまろやか!」だったそうです!そして、普段逆に普通のやかんのお湯を飲まない小泉さん、こっそりやかんのお湯を飲んで「やっぱり違うな・・」とおっしゃっていました!(^^)!

熱弁する元高校球児、小泉さん
どれだか分からないようにシャッフルしています
さて、3つの味の違いは・・・?
江戸時代に作られたのもあるのです!
たくさんの生徒たちが「伝統」を感じ取りました