金沢キャンパスブログ

心理療法カウンセリング講座を実施しました。

10月20日(土)、金沢市にある金沢流通会館にて、安川雅史先生による「心理療法カウンセリング講座」が開催されました。

昨今、SNSによるいじめ問題、不登校、犯罪に巻き込まれる青少年の増加など、中高生を取り巻く環境はより複雑になってきました。

今回はSNSによる不登校の原因、対処方法、問題行動、ネットトラブルの最新情報、学校・家庭でできる具体策についてお話をしていただきました。

 

対応策として、まずは保護者・先生がSNSについて正しい知識を持つことが大切です。

SNSの犯罪に巻き込まれる生徒の95%がフィルタリングをかけていません。

またネット依存もWHOにて「病気」として認定されつつあります。

「わからないから・・・。」「できないから・・。」とは言わず、お子様と一度向かい合って、SNSについて勉強してみるのもいいかもしれません。

また、家族の時間を大切にすることで、お子様の些細なサインに気が付くことができます

時にお子様は親が思っていないようなところで、「遠慮」したり「悩んだり」していることがあります。

言葉にでなくても、ちょっとした「態度」や「表情」の違いを読み取ってあげてください。

 

その他にも講座では「10代のお子様の心理」「昼夜逆転をする理由」などを様々な事例をとおして、講演してくださいました。

 

また、今回は第一学院高等学校の3年生による、不登校体験談を質問形式で発表しました。

不登校だった時の自分を振り返って、今現在と過去の自分の違いや、不登校の時に親にしてほしかったこと、してもらって嬉しかったことなどを答えてもらいました。

その一部をご紹介します。

Q「不登校のとき、親にしてもらって嬉しかったことは?」

「ずっと家にこもりきりだったので、旅行に連れて行ってもらってことです。広島とか・・県外に出て視野がひろくなったというか・・。いい体験でした。」

Q「不登校のとき、親にしてほしかったことは?」

A「二人とも共働きで家に帰ってくるのが遅かったので、なかなか会話ができず寂しい思いをしたというか・・。もっと他愛のない会話があったらよかったな、と思います。」

 

不登校になる理由は様々です。これはその一例でしかありませんが、その子一人ひとりで「思っていること」は違います。

家族で沢山時間をとって、お子様と向き合う時間を作ってくださいね。

 

保護者・先生自身に心の余裕がないと、生徒のサインを受け取ることができません。

日々、自分自身の身体面・精神面を整えることも大切です。

熱のこもった講演
具体的な対応法を学ぶ
司会進行は共催の第一学院高校が担当しました。
在校生の体験談