岡山キャンパスブログ

【卒業式】~卒業生代表の言葉~

岡山キャンパスでは先日、卒業式が行われました。
たくさんのありがとうと涙に包まれた卒業式となりました。

卒業生代表の言葉

本日は、私たちのためにこのように盛大な卒業式を開いていただきましてありがとうございます。今、卒業にあたり、寂しい気持ちと同時に嬉しい気持ちでいっぱいです。

三年前、私は第一学院高等学校に通うことを決めました。病気にかかり、治療しながら全日制の高校に通うのが難しくなったからです。入学したばかりの頃は暗く、無口で誰かと話しをするということはほとんどありませんでした。しかし、二年生になり周りの友達がどんどんとやりたいことを見つけていく中で焦り、このままではダメだと思い、自分自身の考え方を変えることにしました。その時から性格も明るくなり、自分でも驚くほど積極的に行動できるようになりました。病気も完治し、昔の自分からは嘘のように変わっていく自分に気づきました。あまり通えていなかった学校にも気が付けば毎日通えるようになっていました。

私は小さい時から看護師になりたいと思っていました。一度は無理だとあきらめた夢にもう一度挑戦したいと思ったのは、紛れもなく先生方や友達がいたからです。苦手な科目や授業での分からないところは放課後も残り、友達に教えてもらいました。放課後の時間は、私にとって本当に大切で大好きな時間となりました。専門学校の受験が近づき、面接練習では不安もあり、うまくいかないことも重なり先生方の前ではたくさんの涙を流しました。こんなにも心を許せる先生方がいる。そのことが私にとってどんなに心強かったか。本当にありがとうございました。

夢というほど大きなものはなくてもいい。目標と呼べるものがあれば十分です。そして、目標が決まり、あきらめることなく努力をすれば必ず達成できる。そのことを改めて感じることができた三年間でした。

お母さん、お父さん。今、高校生活を振り返って一番感謝を伝えたいのはお母さんとお父さんです。私が病気の時から治ることを必死に願ってくれて、進路のことも誰よりも一緒に考えてくれたお母さん。学校に通えず苦しかった時、ほとんど毎日送り迎えをしてくれて、わがままもたくさん聞いてくれたお父さん。高校生活を二人がずっと支えてくれていました。ありがとう。

在校生のみなさん、第一学院には気持ちを受け止め、理解してくれる先生方や友達がいます。自分らしく残りの学校生活を過ごしてください。時には自分の殻を破り、思い切ってチャレンジしてみてください。きっと、そこには自分が変わるきっかけがあるはずです。

最後になりましたが、本日、来賓で来てくださっている地域の皆様方、本当にお世話になりました。また、今まで私に関わってくださった全ての人に心から感謝の言葉を申し上げ、卒業生代表の挨拶とさせていただきます。

平成二十九年三月十一日