名古屋キャンパスブログ

職業体験:徳川美術館

学校近くにある徳川美術館で職業体験をさせてもらいました。
徳川美術館は、国宝9件と重要文化財59件、その他数多くの歴史的遺産を収蔵しており、
吉本与志雄先生の設計による帝冠様式の美術館の建物自体が国の登録有形文化財に指定されています。
今回の職業体験は、普段、入館者の方が入れない「収蔵庫」内での実習を体験できる貴重な機会となりました。
将来の進路の方向性として学芸員の仕事を検討している生徒などが参加しました。

最初に主任学芸員から、学芸員の仕事についての説明を受けました。
徳川美術館については計8名の学芸員で運営しており、館内の職員など、数多くの無償ボランティアの皆様の協力の元で成り立っているそうです。
学芸員の仕事内容は、(1)保存(収蔵品の管理)・(2)研究(展示のための研究)・(3)公開(展示会の企画)となり、大量のデスクワークがあります。
より良い展示と説明をするためには、バックボーンとなる研究活動が欠かせません。
次に、学芸部マネージャーからの説明と「収蔵書庫」内での実習を行ない、最後に展示室を見学しました。

参加した生徒からは、〇学芸員のお仕事は、収蔵物の保存・管理と展覧会の開催だけだと思っていましたが、
大量のデスク・ワークがあることがよく分かりましたので、事務作業を進めるための忍耐力や、
資料の作成方法などを学んでいきたいと思いました。
芸員の仕事は、時間が少ない中でやるべきことがたくさんあって、とても大変な仕事だと知りましたが、自分のやりたい研究をして、研究の成果を展覧会の場で発表して、より多くの人たちに見てもらうということが仕事のやりがいだと感じました。自分も将来に向けて大変なことがあっても、やりがいを見つけていこうと思いました。
など、とても前向きな感想がでました。