熊本キャンパスブログ

ダイイチライフvol.8 熊本キャンパス キャンパス長式辞

今回のダイイチライフでは、熊本キャンパスの卒業式
キャンパス長 式辞を紹介します

式辞

春の日差しが日に日に増していくこの良き日にご来賓、保護者、関係
者の皆さまご列席のもとに第一学院高等学校の卒業証書授与式を挙行致しますことに対し、厚く御礼申し上げます。

  さて、本日卒業をする26名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
  一人一人お祝いのメッセージと共に卒業証書を手渡しました。卒業証書を手にした今、改めて、初めて第一学院に来た日の事を思い出してみてください。振り返ってみてどうでしょうか。
  色々な想いや期待を持ちながらも不安や葛藤等、様々な想いから学校生活が始まりましたね。私は卒業証書を手渡しながら、その始まりの時に比べて、みんな本当に逞しくなった、成長したことを改めて実感した喜びと共に、巣立ちの時が近づく寂しさを同時に感じます。本当によく成長をされました。

そんな皆さんに対して、この式辞は全員にお話しする最後の機会です。最後に2つ、皆さんへ授業をしたいと思います。

一つ目 「感謝の気持ちを忘れるな」
 感謝の表現に「ありがとう」とあります。漢字をどのように書くか知っていますか。「有る」と「難しい」を組み合わせて書きます。
 皆さんは今年の4月に熊本を襲った大きな地震、そして被災生活を体験しました。当時は学校どころか普段の生活も奪われ、非常に苦しい生活を余議なくされました。しかし、皆さんはその中でも家族を想い、懸命に家族を支えた人、友達に水や食料の情報を伝え助け合った人、被災しながらもボランティア活動に参加した人等、周囲の事を考え支え合って生き延びて来た話を皆さんから多く聞きました。本当に偉かった。
  だからこそ、これからの道でその時に学んだ経験をしっかり繋いで欲しいと願っています。「当たり前にある物」はこの世の中に存在しません。「当たり前」を作っている物が必ずあります。だからこそ「ありがとう」と感謝をするのです。これからの人生では苦しい時、辛い時もあるでしょう。その時こそ自分だけと思わず周囲の人達を大切にする「利他」の心を持てる人になって下さい。逆に恩恵を受けた時は必ず「ありがとう」と言える人であって下さい。

二つ目 「逆境の時こそ諦めるな」
 この高校生活は逆境の場面を何度も経験をしてきたと思います。その時は色々な事に悩みながらも歯を食いしばり、懸命に努力をされ今日、この場に居るのではないでしょうか。逆境の時は苦しく、厳しい場面です。しかし、それはあくまでも境目です。その時こそ、あと一歩、歯を食いしばり、続けてみてください。必ず、成果や達成が待っています。また、その背景には必ず、支えてくれている人達も居ます。自分、一人での成果と思わず、周囲に感謝の気持ちを持てる人になってください。 逆にくじけそうな時、困った時、迷った時こそ、第一学院に来て下さい。ここは皆さんの母校です。いつまでも見守っています。

   以上が後藤の最後の授業です。皆さんはこの高校生活で逞しく成長をしました。これからの人生を大いに楽しみ、更なる成長を期待しています。

   最後になりますが、保護者の皆様、本日は、お子様の卒業まことにおめでとうございます。この間、様々な場面でご支援、ご協力を賜りましたことをキャンパス職員を代表し御礼申し上げます。生徒の皆さんは高校生活を懸命に努力し、たくましく成長をされた素晴らしい生徒です。これからの新しい進路先で本校での身につけた力を持って、前途を切り拓いていってくれるものと確信しています。

それでは、卒業生の皆さん、いよいよ巣立ちの時になりました。新しい世界に向かって、胸を張り、笑顔で飛び立ってください。皆さん一人一人の前途に幸多かれと祈り、式辞と致します。

 平成29年 3月17日

第一学院高等学校 熊本キャンパス キャンパス長 後藤悠太


長文を読んで頂き、ありがとうございました。

今回、卒業する卒業生達は誰しも不安と葛藤からスタートしました。
しかし卒業を迎えるまで色々なドラマを体験し、
その間に色々な体験を通して成長をしました。

ぜひ、これから高校生活をしていく人達は一生に一度しかない高校生活を素晴らしい物
になって欲しい、作っていきたいと改めて感じる卒業式でした!

卒業生の皆さん、楽しい思い出をありがとう! 人生が幸せである事をお祈りします!